煩悩と欲は似ているが違うと思う。


煩悩は生得的で先天的に人間にあるもの。

その代表的なものは自己保存欲求。


それに対して欲は後天的に出来たもの。

生育環境や周りからの影響がかなり大きい。


カッコいいフェラーリが欲しいというのも欲。

なんとかして保護猫達の里親を探したいというのも欲。

どんな欲を持つかは周りの大人の影響や備わった資質に左右される。

それは平和に向けると大欲となり、とても素敵な欲となる。


しかし煩悩は違う。

自分だけが良い思いをしたいというもの。


例えば子どもを異常に守ろうとするいわゆるモンスターペアレント。

あれは我が子を守りたいのではなくて、自分の安心を勝ち取りたいという自己保存欲求。

我が子は自分の手か足みたいに自分の一部みたいに感じているから、我が子を守る事は自分を守ること。


そして脳科学者の苫米地英人さんが書いていた。

煩悩は差別とセットだと。


そうか。この世の中が差別で満ちているのは煩悩丸出しだからなんだな。


インドのカースト制度も、貧しい自国民が目に入らず贅沢三昧している中国の富裕層達も、やはり煩悩の塊なのだろう。

そこに凄まじい差別があることに何も疑問を持っていないのだから。


だから私はインドと中国には行きたくないのだろう。