韓国文学史上、前例のない“60代女性の殺し屋”を主人公に据え、ベストセラーとなった小説『破果』。この作品を原作としたミュージカルの待望の日本初演版。
主演の女殺し屋「爪角(チョガク)」役には花總まりさんが初めての殺し屋役で激しい殺陣・アクションに挑戦。
そして、かつて家族を殺した「爪角」に復讐を誓う青年「トウ」役には同じくミュージカル界の第一線を走り続ける浦井健治さん。意外なことに花さんと浦井さんは本作が初めての本格ミュージカルの共演。日本初演作品は評価が分かれることが多いけど、お二人のファンである私は迷わず初日を含めて2公演分のチケットを押さえました![]()
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◇STORY◇
人生のほとんどをプロの暗殺者として生きてきた爪角(チョガク)。超一流の暗殺者であった彼女も年を重ね、身体の衰えから引退を決意する。今まで守るべきモノを作らず独りで生きてきたが、捨てられていた老犬や心を開いて接してくる近所の家族など気がつけば守りたいモノができていた。喜怒哀楽とは無縁の孤独な人生を送るつもりが、他人の痛みを感じるようになりいつしか心にぬくもりを求めるようになっていく。
そんな中、過去の記憶から突如現れた爪角に復讐を誓った青年「トウ」が現れ、心を許した近所の子供を連れ去った!
人生で初めて「誰かのために戦う」ことを決意した彼女に待ち受けるものとは?!
台詞は少なくて歌唱がメイン、しかもその楽曲は全体的に音を取るのが難しそうな曲ばかり。生演奏は舞台下ではなく上手側の舞台奥で客席からは全く見えないのにキャストもオケメンバーもさすがプロ!メインキャストはもちろん、アンサンブルの皆さんも含めて、ダンスやアクションをしながらのあの楽曲を歌えるのはホントに凄い![]()
舞台セットは中央の回転する盆上に半分が大階段、半分が天井のある薄暗い部屋という真っ白なセットのみ。後方のカーテンも白一色でプロジェクション映像で各シーンの背景を映し出し、たったひとつのセットとは思えない様々な空間を作っていた。
また、たぶん「香り」の演出もあって、ストーリー内で出て来る「Fougera(プジェール)」という香水のちょっとスパイシーな甘い香りが客席まで漂って来ていたのも印象に残っている。
今までプリンセス役しか観たことなかった花總さんの殺し屋役、しかも老齢(笑)!最初は見慣れなくて違和感あったけど、声や動きが今までと全く違ったので役の幅を感じたし、重厚感のある楽曲はホントに上手で聴き入ってしまう。
浦井さんは、子供の頃に母親の留守中に家政婦として来ていた爪角に父親を暗殺され「憎い、復讐する」と思い続ける反面、実は心の底で「美しかった彼女を見つけ出したい!」と母親像と重ねたような想いを抱えて最後に対峙するという、「悪」と「恋心」が錯綜するような役がホントにハマる。私的には茶髪ロングヘアのハーフアップスタイルにロングコートを翻しての殺陣とかホントに大好物
(笑)なので大満足でした![]()
武田真治さんの一人二役の「暗殺者」と「医師」の演じ分け、中山優馬くんのJ仕込みのダンスのキレも良かった![]()
2幕の、爪角の若い頃役の熊谷さんと花總さん、花總さんと浦井さんの各デュエット曲はとても良かったし、終盤の浦井さんvs.優馬くんの殺陣はスピード感抜群&迫力満点、花總さんと浦井さんのラストの決闘シーンから命絶えるまでのシーンも見応えあった。
その決闘のシーン、初日はスローな殺陣をストロボフラッシュで長時間見せるという演出だったけど、2回目の時にはブルーの照明+ストロボの半々くらいという演出に変更されていたし、浦井さんが鉛筆を折ったり、椅子を投げたりというアドリブ(?笑)が加わったり、他のキャストも演技や唄に深みやアレンジが加わっていて、やはり「舞台は生物、毎回違う」というコトを改めて実感しました。
初日は情報が全く無かったので理解が追い付かず、特に1幕は暗いシーンが多くて眠くなりそうだったけど、2回目は聞き逃していたセリフや歌詞も把握できたし、座席が2列目だったので小道具や表情、細かい指先の動きとかまで良く見えたのでより作品に没頭できた気がする。この作品は2回観に行って正解でした![]()
ミュージカル『破果』公開ゲネプロ
→ Youtube「ミニシアター通信」
◆CAST◆
爪角:花總まり、トウ:浦井健治、ユン:中山優馬、若い爪角:熊谷彩春、リュウ/カン博士:武田真治
◇観劇記録◇
新国立劇場 中劇場
(3月7日) S席 1階 12列 60番
(3月17日) S席 1階 2列 35番
<ファンクラブ(Kopi Luwac)会員先行予約>
下の写真は初日のカーテンコールの様子(公式SNSより)。私の座席は12列目上手側、写真の右端の顔マークのあたり。2回目は舞台正面の2列目
舞台までほんの1~2m、カーテンコールの時に中央で挨拶する花總さんをやや後方から優しく見守り拍手をしている浦井さんの視線の直線上に私は居て、絶対に視線が合った気がする(笑)。もしも視線が合ってなくても確実に視界に入っている自信はある!!![]()
そんな素晴らしい2列目だったのに!隣の女性・・・1幕ほとんど寝てました
。すぐ目の前に推しがいるのに(同じファンクラブであるコトは確認)何故寝られる![]()
↑は劇場すぐ近くのカフェ
のレシート。こちらの店舗では公演ごとにこんな風にレシートに印字してくれるのでチケットと一緒に保管してます![]()

























