初めて大学病院整形外科に入院して出会った入院友だち。
1人で快適な大部屋生活から最後の3日だけ一緒になった。
それからずーっと連絡を取り合って、愚痴や他愛もない話をたくさんしてきた。
出会った時にも、その後も・・・彼女との別れが来ることは余り考えることなく過ごしていた。
今年の春、突然に連絡が途絶え、私としては彼女の命がそう長くないと感じながらも、それは今じゃないと思っていたし、思いたかった。
彼女と出会って1年半。
その1年半は余りにも濃い時間だったから、彼女が旅立ったことを知ってしばらくは、なかなか乗り越えられない喪失感に包まれていた。
大学病院に通院するたびに、何となく彼女の存在に触れている。それでも今は彼女が旅立った事も受け止めている。
でも今回、2人が出会った病棟で部屋は違うけど、見える外の景色やあの頃からの看護師さんや・・・彼女との時間を振り返り思い出す事がすごく増えた。
病棟のいろんな場所に彼女との思い出が溢れてる。
そして再び彼女が居なくなったことを忘れてしまうくらいに、彼女に包まれている感じがする。
お互いが治療の過程でそれぞれの思いを上手く医師に伝えられなかったり、検査結果に対する疑念・・・その状況をイチイチ説明しなくても分かるだけに愚痴を言ったり諦めに似た思いを吐き出したり・・・彼女の存在に支えられていたことは沢山あった。
彼女にとっても私がそんな存在であったなら良かったのになぁと思う。
きっとこの場所に来るたびに、彼女のことを思い出し、彼女が今・・・幸せであることを願っている。
彼女に会えて良かった。
今、ここに居て彼女に触れられる時間は温かい。
また会いたいなぁ・・・
