この5年くらいずっと・・・飲み物を飲む時に、ゴクゴク飲むことが出来なかった。
むせたり、引っかかってる感じだったり、痛かったり、飲み込む力がないのか?ゴクンと飲むのも大変だった。

それが点滴になってから、ゴクゴク飲めるようになった。喉頭部痛もあまり感じなくなってきた。

ひどい時は死ぬんじゃないか?くらいにむせて涙流したりして、でもそれを耳鼻科で言っても、あまり重要に思ってもらってなかったり、ほんの少しのゼリーや水での嚥下機能検査では【問題ない】になってしまったり。

日常生活の中での大変さを先生たちに理解してもらうことの難しさ。
理解してもらおうと思うことが間違っていると思い知らされたり・・・なかなかに患者でいることの葛藤を克服できなかった。

飲むこと、食べること、喋ること、歩くこと・・色んなことが難しくなっていく中で、様々な想いに振り回されたり、病気を抱えているとは見た目で感じないから無理をしなきゃいけないことも多くて、結果、体も心も疲弊していた。

体が少し楽になると、心にも少し余裕ができて、周りを冷静に見ることが出来たり、無茶をしちゃダメって分かるんだけど、いっぱいいっぱいの時は、しんどいのに(泣)なかなか立ち止まれない。
今、出来ることを止めたら出来なくなる事が怖くて受け入れられなくて、もっと追い込まれるかもとか思ったりもした。

ただ歳を重ねて自分を追い込まなくなったから、一瞬気持ちが追いつかないことは有っても、最近は割と早く気持ちを切り替えられるようになった。

切り替えないと生きづらさに巻き込まれて、今を大事にできないからって言うことを学んだっていうのもある。

元気な人には何でもない【ゴクゴク飲み物を飲み干すこと】が、私には大変なことだった。
でもやっと、やっとゴクゴク飲み出来るようになって、こんなことでも嬉しくなる自分に出会えた。

まだ落ち着いているわけではないけど、呼吸が楽だったり、ゴクゴク飲めたりって経験を重ねることは、私に【もしかしたら元気だった頃のように戻れるかも】という期待も連れてきた。過度な期待は失望を与えるから、できるだけ気にしないようにしているけど、まぁそんなことは無理だよね(笑)。

ちょっとずつでいいから、ちょっとずつ良くなると良いなぁ。
少なくとも現状維持したい。
そんなに事がうまくいくって・・・ねっ!難しいけど。