買っておいてヽ(。◕o◕。)ノ.いつ読むんだ?くらいに寝かせまくって・・・1年ってこともある(笑)
この本は家にやってきて2ヶ月くらいじゃないかと思う。
珍しく本気で必死に読んだ。
面白かった!
自分にも重なった。
その本は
【君は医者になれない】
膠原病内科医・漆原光莉と血嫌い医学生
膠原病は治らない病気
医者は病気を治す人
治してくれる人
そう無意識に信じてきたところがある。
でも不妊治療から難病治療と長く医療従事者の方々と接する機会が多くなると、それは違うと感じるようになっていた。
治る病もたくさんある。
だけど原因もわからず、治療法も確立していない治らない病もある。
そういう病はたいてい患者数も少ない。
ある方に言われたことがある。
「医者に痛みをわかってもらおうというのが間違っている。
元気な医者にこの痛みなど分かるはずはない。それを常に心に留めて医者と向き合えば、腹の立つことは減る。」
この苦痛を先生なら分かってくれるはず・・・。医師だから・・・無意識に思っていた。
分かるはずはない。
同じ痛みを経験していないのだから・・・。
まだ診察室でそのことを心して話すことは難しい時が多いけれど、最近は「そう。分からなくて当然」ということも頭の中でささやきながら話をしている。
寛解に持ち込めても治癒することのない病と向き合う膠原病内科の先生たちは、患者の私が思うこととは別の事と向き合い闘っているのだろうと思う。
膠原病内科の先生たちは、治せる病ではない病を診る科を、どうして選んだのだろう?と時々思う。
病気によって使える薬もレパートリーが多い訳では無いし、診断だって難しい。
読みながら自分の患者としての在り方や想いが重なったり溢れたり。
結局、最後まで読み切りたくなって夜更かししつつ読み切った。
日付はすっかり変わっていた。
オススメの本。
病を持つ人にも持たない人にも。