耳鼻科でもまだ微妙な関係で信頼関係を築けていたとは思えない感じだった
だけど・・・膠原病センターを後にして耳鼻科の診察に向かっているとき
フツフツと納得のいかない想いがあふれてきた
口惜しさと・・・憤りと・・・情けなさと
医師を信頼してしまったこと
築けていたと思っていた信頼関係など初めから存在などしていなかったと思い知らされたこと
耳鼻科の診察室で膠原病センターでの出来事を話した
最初は耳鼻科でもベテラン医師に
「あなたはこの病気の難しさを理解していない」と言われた
だけど私はその医師に言った
「私はこの病気のための生検だと言われるのであれば
生検は受けないと決めているけれどもう一度よく考えてみようと思いました
だけど膠原病センターは完全否定した上に
他の耳鼻科疾患を見つけるための生検だとはっきり言いました
生検は病気を見つけるためにするものではありません
非侵襲的な検査を考えられるだけやっても最後確定に至ることが出来ないから行うものだと理解しています
先生は他の耳鼻科疾患が何か浮かびますか?
その病気の診断を確定させるための生検を勧めていますか?
それともこの病気のための生検を勧めていますか?
この病気を完全否定している膠原病センターがこの病気のための生検ではないとはっきり言いました
であるなら依頼を受けた耳鼻科もこの病気を前提とした生検は出来ないはずです・・・違いますか?
いえ・・・先生はこの病気以外の耳鼻科疾患は考えられますか?」
耳鼻科ベテラン医師は言った
「この病気以外の耳鼻科疾患は100%考えられません」
もう答えは出ていた
他の耳鼻科疾患が100%考えられないのに生検をする必要性は全くない
意味すらない・・・
そしてここから私の想いを切々と耳鼻科の診察室で語ることとなった
なぜ生検を一度は同意したのに今はしないのか
そして私がこの3年頑張ってきたこと
それは何故なのか・・・
どうして声を無くせないのか
この先の未来・・・この病気を抱えながら何をやりたいと強く思っているのか
そのために考えていることは何か
涙ながらに語った・・・
それを聞いていた担当の看護師さんも号泣・・・
耳鼻科の先生たちや看護師さんと
ここから本当に良い関係を築いていくことになった
気持ちをさらけ出すことは時にためらい
特に医療機関では感情的に様々な想いや出来事を語るべきではないと思ってきた
それはあの不妊クリニックで受けた
立ち直れないほどのカウンセリングで
医療従事者を信頼してはいけないと
心のどこかでブレーキをかけてきたから
時間の流れと共に忘れたわけではない
なのに・・・私は・・・医師を信頼してしまった
その信頼は一方通行でそもそも無かったということに気付かされた
でも・・・そんな悔しさや情けなさを受け止めて貰い
支えてくれたのもまた医師であり医療従事者だった