この２年・・・いや・・・もっとかなぁ・・・
不妊で授かれなくて
どうして私は授かれないんだろうって思ってた
覚悟をもって治療を終結したつもりなのに
ふつふつ辛さに襲われて
授かれなかったことをガッツリ心に背負っていると思っていない時間でも
はらはらと涙があふれてきたりして・・・
そんなときに難病診断・・・
今度は難病からくる苦痛に支配され始め
痛みから授かれなかった辛さを感じることはなくなり
それはそれで一旦「不妊」とか「授かれなかったこと」とかから逃げられたけれど
解決しているわけでも乗り越えたわけでもなくて・・・
「不妊」っていうよりも「授かれなかったこと」や「難病になってしまったこと」
なんで・・・私ばっかり・・・こんなことに遭うんだろう
辛い思いばっかりしなきゃいけないんだろう
不妊治療で長く頑張って授かれる人もいるのに
着床すらした経験がない
子宮にお迎えして受精卵が根付いて胎嚢が見えたり
HCGの値が上がったりっていう喜びを経験したことが１度もない
どうして着床すらしないんだろう・・・
わたしのせいだよなぁ・・・
難病だと分かってからは
こんな病気があったから
あの子たちは着床すらできなかったんだろうなぁ
私の子宮でなかったら
あの子たちはこの世に生まれてこられたんじゃないか
そんなことを思った頃もあった
今でも「どうしてわたしばっかり」っていう想いが襲ってくることはある
誰かと比べて自分が思っている幸せの中にいる人たちをうらやましいと思うこともある・・・
笑って過ごせる時間は増えたけど
この２年の闘いは病とだけではなかったから
正直・・・医療従事者の人たちに対しても
どこかで構えているところはある・・・
今の私の新たな出会いは
こんな状態だから必然的に医療従事者の方たちオンリーな感じだし・・・
だけど・・・やっと難病診断されてから丸２年が経って・・・
難病治療が前に進み始めて痛みから解放されてきて
私はわたしでいいって思える時間も増えてきた
「まんま」で生きていくことは意外と難しいけど
「まんま」で生きられるようにって
「らしく」歩いていきたいなぁって思えるようにもなってきた
状態が良くなると想い方もちょっと前を向く
今も時々は「どうしてわたしばっかり」って思うことがあるけれど
そんな気持ちから逃げても良いって思ったりしている
「闘病」ではなく「逃病」でいいって思っている
「わたしばっかり」を「わたしだから」に変えて
今経験していることを
経験させられていることを力に変えて出来ることがあると思えるようにもなった
授けられたのは「子ども」ではなく
同じ経験をしている人たちと支えあっていけたらという想い
そのために私ができることを
この５年・・・学びつつ頑張ってきた
形にはまだまだならないけれど
この想いが「どうしてわたしばっかり」を「わたしだから」に変えてくれたのだと思っている
辛いことは辛いこととして向き合ったり浸ればいい
悲しいことは悲しいこととして泣いていいんだよって
そのかわり
楽しいことも笑えることもあるよね
それもちゃんと大切に味わおうって
やっと・・・やっと・・・思えるようになってきた