病院通いが多くない人にとってはそれほど気にならないことかもしれないけれど
わたしは・・・けっこう気になっていたことがある
いまどき・・・たいていほとんど電子カルテ
診察中の先生たちって・・・どこを見ていることが多い?
わたしの状態はちゃんとカルテに書いてくださいねって思っているので
「わたしのこと本当に診ていますか?」って思ったことは
ある病院のひとつの診療科を除きあまりないのだけれど
ついこの間(この表現ダメ出しだね・・・いつだ?って感じ)
大学院の勉強をしていて
そこに書かれていたことが私のストライクゾーンに入った
医師は診察中に患者のことをちゃんと診ているか・・・
患者の話をちゃんと聴いているか・・・
電子カルテに入力しながら患者をちゃんと診ることは不可能
(まんまの記述ではなく私なりの要約)
そして気付いた・・・
遠征通院先②の先生は私を診察中に絶対にしないことがある
それは・・・
電子カルテに入力すること
遠征通院先②の先生とかかりつけ歯科の先生
そして地元のかかりつけ眼科の先生
この3人の先生たちはみんな
わたしを診察中にカルテに記入することはしない
じゃ終わってから入力しているのか?
患者の状態を全て思い出して書くことは無理ではないかって思う
だから・・・そうじゃない
最近では診察室に医師以外にクラークさんがいたり看護師さんや看護助手さんがいたりする・・・
【診察中に処置が必要な診療科の場合は看護師さんはパソコンの前に居ることはなく患者のそばに居ることが多いので
ここでは処置を診察室で行うことのない診療科で
診察室で医師の隣で医師のパソコンとは別のパソコンの前に座っている看護師さんを指す】
たいてい医師と患者のやりとりを聞いているだけだったり
次回の予約票を印刷したりレセプトのチェックしていたり?
会計や経理に関わっている私としては
非常に無駄な人員配置だと思っている
この医師と患者のやり取りをしている間の看護師さんやクラークさんの待ち時間を有効活用しているのが先の3人の先生たち
特に遠征通院先②の先生はホント徹底している
絶対にパソコンに入力しない
以前のデータも看護師さんに指示して
看護師さんが自身のパソコンを操作して医師のパソコンに表示
スクロールの指示も医師が行いそれに合わせて看護師さんが操作する
医師と患者のやり取りをカルテに記載するのも看護師さん(クラークさん)で
医師は患者を診ることや患者の話を聴くことに集中している
だから患者の状態を検査結果や触診からだけでなく視診や問診もとても重要視していて
電子カルテに記載することを気にすることなく診察に集中している
遠征通院先②の先生がパソコンのキーボードを触っているのは一度も見たことがない
かかりつけ眼科の先生も基本的に電子カルテに入力することはせず
絶対に記載すべき事項は隣に居る看護師さんに「これはちゃんと書いて!」と指示している
それ以外は看護師さんが医師と患者のやり取りを遠征通院先②と同じくやっている
そうでないと患者を本当に診ているかというと診れないよねって思う
特に若い先生たちはほとんどパソコンの方を向いていて
患者のわたしの方を向くことは時間にしてトータル1分あるかないかじゃないかと思う
先生・・・こっち向きましょう
患者はそのパソコンの中には居ませんよ・・・って
いつも心の中で呟いている
いまや検査結果もパソコンの中
過去のデータもパソコンの中・・・・・
患者の顔を見て名前が思い出せるのではなく
検査結果や経過から名前を思い浮かべる方が多いのではないかと・・・
だから・・・分かってもらえない
話を聴いてもらえない
検査結果ばっかり重要視する・・・って気持ちになるんだろうなぁって思う
簡単なこと・・・
医師と患者のやり取りはパソコン眺めているクラークさんや看護師さんたちが入力すれば
先生たちは本来の患者を診ることに集中できる
患者の私としては遠征通院先②やかかりつけ眼科では感じないのに
他の病院では医師の隣に居て自分の前のパソコンを眺めていたり
特に何もしていないと感じるクラークさん(看護師さんの場合もある)が多く
その存在が診察室で自分の状態を医師に話しづらい雰囲気を作ってしまっていると感じている
(大学病院で突然クラークさんが配置されてから
自分の状態を医師に話しづらい雰囲気になってしまった)
どうしても先生たちが記載しておきたい重要なことは都度入力の確認や強調指示をすればいい
その為に診察室に配置されているのがクラークさんや看護師さんなのではないのかな?
単に診療報酬のチェックや次回の予約票などの印刷のためだけだとしたら
それはコストパフォーマンスが悪すぎる
効率のよい従業員の活用とか
本来の医師の役割への専念とか・・・きっとやれることは沢山あるはず
患者の私が思うよりも現場の医療従事者の人たちの方が
ずっとアイデアや知恵を出せると思う・・・のだけれど・・・
むしろ今やスマホでも音声入力ができるんだから
医師と患者のやりとりを電子カルテにダイレクトに音声入力できるようにすればいいのではないか
今の時代・・・そんな大した技術ではないかと・・・
医師が患者と向き合って診察をする
昔は当たり前だったことじゃないかと思うけれど
紙に書く必要がなくなったからこそ
向き合うものが患者ではなくパソコンになってしまっている
それでは信頼関係を築く元になるコミュニケーションは取れない
大学院のこの科目にはきっと
ここにあなたの学びたいことがあるよって引き寄せられたんだと思った
だからじっくり学びたいと思っている
って・・・・なかなかにじっくりと教科書を開けられないのだけど・・・
どの病院でも医師は患者と向き合う
クラークさんたちがパソコンと向き合う
そうなれば患者は医師の横顔しか見ずに終わったなんて思うことなく
ちゃんと話をすることが出来て
聞きたいことが聞けて
自分の病気ともちゃんと向き合うことが出来るのではないかと思う
それが当たり前の時代が来ると良いなぁと思う
が・・・病院が主導することではなく
医師が主導でそうすることは出来るし
遠征通院先②の先生も眼科や歯科の先生も
自分が患者をきちんと診たいから
患者とちゃんと向き合いたいから
パソコンの入力は患者の前ではせずに
やり取りは他の医療スタッフに任せているのだと思うし
医師が他の医療スタッフを信用していなければ
それは出来ないことだと思うから
医師ー患者間だけではなく
医師ー他の医療スタッフ間においても信頼関係が構築されているからこそできることなのだろうと思う