ながく不妊治療をつづけ
その間に「授かれない」ことの覚悟もしての
授かれずに終結をしたはずが
「授かれなかった」ことの現実や葛藤を抱え
終結直後は意味もなく
感情的でもないのにハラハラと頬を伝う涙が襲ってきたりした
すこしずつ
すこしずつ
受け入れながら迎えたはずの終結だったのに
受け入れたはずの「授かれなかった」事実は
思いの外・・・想像以上に辛い経験となった
くしくも・・・
半年後に告げられた難病
その状態があまりに悪かったので
「授かれなかった」辛さが遠くに押しやられ
今度は難病であることを受け入れなければならなくなった
未来の自分はどうなっているのだろう
やりたかったことのために頑張ってきた3年間はどうなるのだろう
諦めなければいけないのかな
様々な気持ちや想いに襲われながら
次々生まれてくる症状に戸惑い痛みと闘ってきた
そんな中で
難病を告げられてから1年半・・・の歳月が私にもたらしたのは
自分の上に起きたことが
そしてもがき・・・足掻きながら経験してきたことが
不妊であるか難病であるかの違いはあっても
抱える想いは同じだと分かったから
両方経験した私にしか出来ない事は必ずある
・・・という想い
ピアとして
不妊であるか
難病であるか
・・・ではなく
両方経験したからこその
わたしにしかできないことがあるのではないかという想い
難病だから
授かれなかったから
かわいそう・・・・ではなくて
授かれなかったけど
難病だけど
そんなわたしだからこそ出来ることは必ずある
そう思うようになった
その想いが「今」のわたしを支えている
「いま」を確かに歩くことの励みになっている
未来の自分は想像できない
明日の自分がどうなっているのかもわからない
それくらい体調の悪い日もあるけれど
自分の経験が誰かの励みとなり支えとなるのであれば
わたしが「今」を二本足でしっかり歩きつつ
ピアとしてできることを探しやっていくこと
それだけでも意味はあるのだろうと思うようになった
まだまだ・・・これからが「はじめの一歩」
かたちにすることは時間がかかるかもしれないけれど
少しずつ少しずつ
前にすすめると良いなと思う・・・
そして同じように
不妊も難病も経験した人たちとつながって
難病でも授かることを望んだ時の様々な選択や想いを
そしてやっぱり諦めなければならない時の葛藤を
共に歩きながら考えていけるようなサポートができないかを
考えていけたらいいな・・・と思っている
何ができるだろう?ではなく
これならできる探し・・・
すこしずつ
すこしずつ・・・・