医師は必ず

痛みは主観だから・・・と言う


そう言われた私は

医師に「痛い」と言えなくなってしまった

言えても自分が感じている痛みを

低く見積もって伝えていた


そのうち

痛みを伝えたところで

和らげて貰えるわけでもないし

我慢とか言われるし

我慢でステロイド減量しても

悪化はしないって言われるし

だったら言っても無駄だと思うようになった


私が痛みを口にしなくても

この病気になる前から

診て貰っている医師たちは

吸入ステロイドで痛みが和らぎ

見える世界が変わったと感じ始めた頃に

「県内と県外の有名な病院に行って

連携治療して貰ってるのに

顔色悪いし辛そうだし

どんどん悪化してるけど大丈夫なのか?」と

私には言わなかったけど

ずっと心配していたと言われた


痛みは主観だけれど


私が10だと感じている痛みが

花子さんには1だとしても

私が感じている痛みがマックスなら

花子さんにとっての1と比べるもではなく

私の10をもっと重要視して欲しいと

ずっと思ってきた


私が私の生きてきた歴史の中で

捉えてきた痛みの尺度で

強さや質を評価している

他の人にとってこの痛みがどのくらいのものに値するのかなんて

正直関係ない


友だちからは

ももさんは痛みに強い人

そのももさんがこんなに痛いと言っている

私だったらその痛みに耐えられず

死んでるんじゃないかと思うと

言われることも多い


痛みを感じていたい患者なんていない

痛みが我慢なら病院は要らない


極端な話

痛みを我慢して余命10年全うするより

痛みをなくしてもらって

薬の副作用で余命が3年になる方がいい

そのくらいの痛みと闘っていることを

私の治療方針を立てていた医師には

理解して貰いたかった

結果として治療が変わらなくても

理解して貰えていると感じるだけで

救われる気持ちも有ったと思う