慢性子宮内膜炎

抗生物質では治らない人が
確実に存在し
5クール目辺りからは
患者も医師も
治すことは難しいと考えはじめ
そして治さず移植の道を
たいてい双方が選択肢のトップに
持ってきてしまう

とても残念だけど
治らないなら何が最善かで
移植を模索し始める

私の場合も
ジスロマック服用後の結果が
もっとも良かったことから
移植周期にジスロマックを
服用しながらの移植を
医師とともに選択したこともあった

でも
私も医師も
本当は納得していなかった
治さずに移植することは
着床しないわけでない
その僅かな可能性にかけることと
やはり治して移植することとは
雲泥の差があることは
当然わかっていた
ならば治して移植したい
そう思うのは当然のこと

治さずに移植は結局しなかったし
見切り発車的に移植をしなくて良かったと
医師とともに感慨深く
治癒を喜んだ

抗生物質では治せないと
自分自身が強く感じている
副作用に体も心も悲鳴を上げる
それなのに抗生物質でしか治せないという幻想を持つ
抗生物質でなくても
治せるかもしれないという
わずかな望みも持つ
様々な想いがぶつかり合う
そして
10ヵ月の戦いで
治癒することができた
ひとえに医師の
諦めない力のおかげ
そのような医師に出会えたことに
感謝しているが
すべての人が
そのような医師と
出会えるわけではないと
最近とても強く感じる

治せずに慢性子宮内膜炎の治療を
断念して移植されようとしている方や
移植された方の存在を知ると
とても残念で切ない気持ちになる
もう少し待てば
治せたかもしれないのにと
そういう医師との出会いも
有ったかもしれないのにと
かつての自分と重なって
やりきれない気持ちになる

私は抗生物質での治療を断念し
抗生物質を使わずに治癒した
もしかしたら
まだ分かっていない治療薬が
あるかもしれない

私が戦っているときは
もう治らないと言う気持ちに
心は占領された
体も辛かったから
慢性子宮内膜炎の治療のみならず
不妊治療を止めたいと思う気持ちが
どんどん大きくなった

今、治癒して思う

心や体が疲弊しても
治してお迎えすることの大切さ

慢性子宮内膜炎は必ず治せる
もし凍結卵があるのなら
慢性子宮内膜炎の治療を
ただひたすら繰り返すのではなく
時々お休みして
体から抗生物質のダメージを減らし
そして治療に再チャレンジしてみる
返し急ぐのではなく
疲弊した体と心の時に
大切な結論を出さず
最も良い状態での移植を
最優先に考える
治療期間が長くなっても
年齢的なタイムリミットが
迫っていても
凍結卵があっての移植ならば
治ることを待つことは大切だと
そう思っている

治せたからすぐ結果として
着床してくれるわけではない
でも
治せて移植と
治せずに移植は
何をどう理由づけても
全く違うものと思っている

特に最後の移植と決めておられる方が
治せずに移植の選択をされていると
心が痛む・・・
治せるかもしれないのにと・・・

近い将来
医療者の集まりの場で
主治医は何らかのアクションを起こすだろう
それが正しいことだと思っている
医療者でない私が治療法について
発言すべきではないと思っている

1日でも早く
難治性慢性子宮内膜炎で
苦しんでいる人たちが
私の感じた治癒の喜びを
感じられる日が来ることを
願ってやまない