お医者さんの中にも
混同されている先生が
居られるようだけれど
甲状腺機能低下症と橋本病は
イコールの病気ではない
もっと言えば
橋本病の別名が
甲状腺機能低下症ではない
でも多分多くの人が
イコールだと思っている
橋本病が進行したものが
甲状腺機能低下症で
橋本病が
甲状腺機能低下症なわけではない
橋本病は必ずしも治療を要せず
甲状腺機能低下症は
チラーヂンという
甲状腺ホルモン剤の服用が必須となる
甲状腺機能低下症は
悪化すれば粘液水腫になり
昏睡状態に陥り
死に至ることもある
本当は怖い病気
早期の橋本病の段階で診断され
経過を見ていけば
治療の必要になる可能性は
それほど高くない
橋本病から甲状腺機能低下症に
進行してしまい
チラーヂンの服用が必要になる人は
橋本病の人の中で30%程
私が甲状腺機能低下症と診断されたときは
橋本病から甲状腺機能低下症に進行する人は
わずか10%と言われていた
今は
甲状腺機能低下症ではない人が
甲状腺機能低下症と言っていることが
かなりの割合で存在するのではないかと
そんな気がする
橋本病の段階の人たちが
甲状腺機能低下症と思い込む割合が
増えているのではないかと
例えば妊活では
TSH2.5以下にコントロールする事は
今や常識なのだけど
この値から外れている人が
TSHも通常の正常値に入っていて
抗体も見つかっていないのに
単に妊活基準で
チラーヂンを服用する事になったからと
甲状腺機能低下症だと
ブログにつぶやく人もいる
違うから!
橋本病と甲状腺機能低下症
ここをちゃんと押さえてほしいと
甲状腺機能低下症の病を持つものとしては
本当に思う
甲状腺機能低下症は
そんな簡単にコントロールできる
病気ではないし
チラーヂン飲んだからと言って
体調良くなったり
不調がなくなるわけではない
チラーヂン服用で
検査値は正常値になったのに
体調が悪い事なんて普通にある
橋本病では
まだ甲状腺が機能しているから
そうしたことは
まれではないかと思う
私は前にも書いたけど
橋本病の診断をされずに
進行した
甲状腺機能低下症で発見された
当時の私の年齢でのその状態は
そう多く存在するものではないと思う
安易に甲状腺機能低下症でない人が
甲状腺機能低下症を語るのは
その病と戦うものとして
ちょっと待って!って思ってしまう