エストロゲン製剤による重篤副作用がわかってから
チラーヂンの増量によって
私の超難治性受精障害は改善した
もちろん
チラーヂンの増量だけで改善したわけではない
他にも様々な要因をクリアしていった
その相乗効果のひとつ
採卵周期当たり30%ほどしかなかった受精率は
90%を超えるようになった
そのために考えられる万全の対策もしてもらった
今の主治医や培養室の技術力・知識力は
私は前医よりもはるかに高いと思っている
苦しかった受精障害
受精卵に出会えない日々が当たり前だったのに
受精卵に出会える日々が当たり前になった
その喜びは言葉では表しきれないものがある
そして思う
たった一人の医師に傾倒することなく
セカンドオピニオンが必要だといわれることの意味や
知識のアップデートの速さ
医師自身の治療に対するこだわりを超えて
様々なケースに柔軟に対応できるしなやかさ
そういう医師に出会うことを
患者自身が閉ざしてはいけないということ
わたしにとって甲状腺機能低下症という病は
病という「負」のものではあっても
その病を持つがゆえに
それがつらい経験であったとしても
そこから得られた想いや出来事は
今の私の生き方に投影されている
そして「今」
大学で学びたいという想いになったのも
全てのスタートはこの病のおかげ
もし背負うことなく私の人生が有ったなら
もっと傲慢な人生だったかもしれないと
思うこともある
そしてこの生が終わるその日まで
戦友として付き合っていく存在
出来れば仲良くその日まで
過していきたいと思っている