何が違うのかというと

 

なかなか説明できないけれど

 

新出生前診断は「命の選別」 京都、強制不妊批判も

 

私は新型出生前診断自体は

「命の選別」とは考えていない

人には知る権利があり

知りたくない権利もある

 

ただ・・・

新型出生前診断によって

妊娠の継続を中断する判断をした時

やはりそこには「命を選別した」という事実は

存在すると思っている

 

それはなにも個人だけの問題ではない

 

選択するときに

あまりにも情報が少ないこと

産むまでの経過や

産んだ後の成長

サポートや成人後のこと

すべてのことにおいて

情報が少ない

 

産科医ですらきっと

染色体異常を持って生まれてきた子供が

どう成長しその後どのように生活していくのか

説明できる医師はほぼ居ないだろう

 

それは当たり前で

産科は産むまで

生まれたら小児科の手に渡ってしまう

そこを産科医に押し付ければ

ただでさえ疲弊している産科医療は

もっと立ち行かなくなる

 

もし出生前診断において

その診断を受けた家族に

自分たちの悩みや

何が心配なのかを

細かくケアしてあげられて

サポートしてあげられる環境があれば

「命の選別」は減るのではないかと思っている

 

それを医師に押し付けるつもりもない

医師・看護師・心理士・保育士・ピア

それぞれの立場で

それぞれの力を出し合い

夫婦がよく理解をして

選択できる体制を

なぜ国が主導でやれないのか?

 

その体制が整うことなく

新型出生前診断は解禁される

そしていつか当たり前に行われる検査になり

当たり前に「命が選別」される時代が来るのだろう

 

この先の未来

全ての疾患が妊娠週数の早い段階で

わかってしまう時代もやってくるだろう

その時

今と同じように

「命の選別」がなされるとしたら

それは個人的にせつなさを感じる

 

自分に遺伝子のエラーはない

そう思いますか?

この問にどれだけの人が正解を出せるだろう

 

そもそもは染色体異常の子供の

妊娠継続を阻むための検査ではない

そのことをどれだけの人が知っているだろうか?

 

胎児治療や胎児期治療も進んできた

2本の染色体が3本で生まれてくる子供の

多い1本を減らすことは出来なくても

生まれてきた子供が

生きやすい世の中は

健康な私達が作れるはず・・・

 

命・・・

 

健康な人だけが

生きていくことを保証された世の中に

してしまってはいけないと

そう思う