私は転院しても
その気持ちを拭い去ることが出来なかった
受精障害を克服できて
受精卵が得られても
所詮わたしは自分が
お迎えした受精卵を殺しているのだから
ここで得られた受精卵も
結局は私が殺してしまうんだ・・・
そんな思いをずっと抱えてきた
だから移植に踏み切ることができなかった原因でもある
現在の主治医に
私は自分の想いをぶつけた
移植しても自分が殺しているという想いを
捨てることが出来ず辛いこと・・・
でも現在の主治医は
前医とは違う意見だった
私の免疫に対する治療法がないのではなく
私には
免疫に対する治療は必要ではないというものだった
散々免疫・・・免疫・・・
免疫・・・
そう言われてきた経験から
私の無意識の中に
私が受精卵を殺しているという方程式は
染み付いてしまっている
現在の主治医に
必要ないと言われても
にわかに信じることはできず
何度も何度も
貯胚のための採卵周期に
医師に相談してきた
でも
現在の医師の答えはぶれなかった
免疫が邪魔している確たる証拠も
検査結果からは見つからないと・・・