コーラスのコンサートのプログラムに、いわゆる合唱曲ばかりでなく歌謡曲やj-pop・洋楽のヒット曲をコーラス化したものを入れることはよくあります。


それはなぜでしょう?お客さんに来てもらいやすいから?それは大事な事です。


でも本当にその音楽を好きでプログラムに入れているのでしょうか?そう言いたくなるコーラスコンサートに出会うことがあります。


 本当はそんなもの やりたくないけれど その方が受けるから…そういうつもりで入れているのなら、その曲が好きでその曲を聴きたくて来てくれる人に満足してもらえるものになるとは、到底思えません。


その音楽を好きな人の間にだけに通じる、「そう、この感じが最高」 というものを伝えることができないからです。


演奏する人がそれを感じていなければ、伝わるはずがありません。


ポップソングをプログラムに入れるのなら、その音楽と本気で向き合いましょう。その曲のみならず、そのジャンルの音楽を聴き込んで惚れ込みましょう。


バッハの音楽に取り組む時にバッハの思いを汲み尽くそうとするのと同様に、美空ひばりの思い、フレディ・マーキュリーの思い、あいみょんの思い、ジョン・レノンの思いを全力で受け止めたいのです。