合唱曲になったポピュラーソングがポップでなくなってしまう原因にはいろいな要素があると思うのですが、最大の要因は、それがどんな音楽でも合唱コンクール用の合唱曲のフォーマットでアレンジされてしまいがちだ、ということではないでしょうか?
どんなジャンルの音楽も、その音楽に固有のフィーリングを持っています。
ジャズにはジャズの、ブルースにはブルースの、シャンソンにはシャンソンの、ロックにはロックの、その音楽が好きな人には、そうこれこれ、で通じる何か…
サザンオールスターズの曲を合唱コンクール式にどんなにうまく演奏しても決して伝わらない何か…
そういうフィーリングのことを、ジャンルによってはグルーヴ感という言葉で表してるのだと私はとらえているのですが、どんなジャンルにもそういう、グルーヴ感的なものはある、それがポップミュージックだと感じます。
ウィンナワルツにはウィンナワルツの、演歌には演歌のグルーヴ!!
そういうものをきちんと伝えられるコーラスを、追求していきたいのです。