読書記録~4月 | Alas estrellas ***30代選択子なし夫婦の徒然雑記

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産まない選択をしました*親友で恋人で一番の理解者である夫と、のらりくらり気ままに暮らす30代兼業主婦*本や映画のオススメなどをゆるーく語っています。

ALAです。

 

今日は4月の読書記録を。

先月は11冊でした。

 

 

1.「皇妃エリザベート」藤本ひとみ

2.「憎悪のパレード」石田衣良☆☆☆

3.「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」村上春樹☆☆

4.「ミツハの一族」乾ルカ☆☆☆☆

5.「最愛」真保裕一☆☆☆

6.「追伸」真保裕一☆☆☆

7.「ばくりや」乾ルカ☆☆☆☆

8.「プロメテウスの涙」乾ルカ☆☆☆☆

9.「複雑な彼」三島由紀夫☆☆☆

10.「夏子の冒険」三島由紀夫☆☆☆

11.「午後の曳航」三島由紀夫☆☆☆☆☆

 

 

今、絶賛ハマり中の作家さん

乾ルカさん。

 

以前から、この方の作品が

なんだかじわーっと

雰囲気的にとても好きで、

 

10人くらいの作家さんたちの

アンソロジーとか読んでいても

乾さんの作品だけがとても

際立って好みだったりして

 

ああ、自分は

乾ルカさん好きなんだなぁ~

どういうところが好きなのかな~と

思っていたんですが

 

「ミツハの一族」で謎が解けました。

 

 

乾ルカさん作品には、

「親友同士の心の交流」の中に、ほのかに

同性愛的なエッセンスが

含まれていることがあります。

 

「四龍海城」(改題「君の波が聞こえる」)と

「ミツハの一族」では男性同士、

「プロメテウスの涙」は女性同士

 

相手の美しい横顔に見惚れたり、

相手の幸せを、我が身を呈して守ったり

相手の痛みも過去も、全てを理解して

受け入れたいと願ったり、

出会った瞬間に、初めて会ったとは

思えない既視感や運命を感じたり

 

明らかに、

そこにあるのは愛情なのですが

 

作品の中で、はっきりと

恋愛感情として示すことはせず

ただ、相手を大切に思う気持ちを

抒情的に描いています。

 

 

というか、相手に対する愛情が

恋愛か友愛か、それとも家族愛なのか、

などと分類する必要なんて

そもそもないんですよね。

 

相手への深い深い親愛を

同性間だからといって戸惑うことなく、

ただ、「誰かを大切に思う気持ち」として

暖かく、優しく、みずみずしく描いている。

 

ノンセクシャル・アセクシャルの方にも

ぜひぜひおすすめしたい作家さんです。

 

ミツハの一族 ミツハの一族
13,211円
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久しぶりに三島由紀夫作品も。

「複雑な彼」と「夏子の冒険」は

コメディ感たっぷりで楽しめました。

 

そして「午後の曳航」

これめちゃくちゃ良かったです。

良すぎて感想書くのがしんどい。

時間かかりそうなのでいつか書きます。

 

同じことを言って、結局まだ

「仮面の告白」の感想もまとめてないし。。。

 

先にちょろっと書いとくと

「許される」ということは残酷だなと。

 

許されるとは、圧倒的な敗北でもある。

 

時として、怒られたり恨まれたり

暴力を振るわれたりすることよりも

自我を揺るがすことなのかもしれない、

と考えさせられました。

 

圧倒的な美だからこそ

破壊されなければならない、と描いた

「金閣寺」とつながる相反の感覚。

 

 

 

 

そんなとこですかね。。。

 

 

4月の月間記録。

 

あと、

東京レインボープライド2018が

もうすぐ始まりますね。

 

先日は神宮前のカフェ、

ブボ バルセロナ」に行ってきました。

スペイン発のパティスリー。

 

「世界一のチョコレートケーキ」と

称される「シャビーナ」が人気ですが、

今回は別のケーキ「ナメラカ」を頂きました。

 

 

東京ユニオンチャーチの裏手にあります。

何食べてもおいしいので、

TRPにお出かけの方はぜひ☆