国際シンポジウム
「フェアトレードの拡大と深化」
2010年2月27日(土)・28日(日)
於:東京経済大学
主催:東京経済大学学術研究センター
フェアトレード学生ネットワーク(FTSN)
後援:外務省
日本貿易振興機構(JETRO)
市場原理重視の新自由主義に基づくグローバリゼーションが進行するにともなって、南北間の格差、及び国内の経済格差が地球規模で拡大している。「公正な貿易」の実現によって、そうした格差や貧困問題の解消を目指す「フェアトレード運動」は戦後60年の歴史を持つが、欧米を中心に近年とみに脚光を浴びるようになっている。日本においても、ようやく21世紀に入って若い人々を中心に大きな関心を集めている。
こうしてフェアトレードが世界的な興隆を見せる一方で、フェアトレードが「商業化」して、先進国の消費者と途上国の生産者との間の連帯や顔の見える関係(パートナーシップ)といった、本来フェアトレードが依って立つ基盤が弱まり、不公正な貿易関係を根本から変える革新力を失ってきているのではないか、という根源的な問いかけがなされるようになっている。
フェアトレードが一つの岐路に立ついま、フェアトレードをめぐる今日的課題、中でもその拡大と深化をめぐる課題を掘り下げるとともに、今後の世界および日本におけるフェアトレードあり方を明らかにすることは時宜を得たものと言える。
本シンポジウムでは、世界各国および国内のフェアトレード界の第一人者、ならびに企業や政府・自治体の代表者を招いて、「フェアトレードと企業」、「フェアトレードと政府」、「フェアトレードと社会」という3つの切り口から、拡大と深化の課題に迫る。
主なゲスト(敬称略)
海外:イアン・ブレットマン(FLO:国際フェアトレードラベル機構、副理事表)
クラリベル・ダヴィッド(WFTO:世界フェアトレード連盟、副会長)
カルメン・イエツィ(FTF:フェアトレード連合、事務局長)
ブルース・クラウザー(フェアトレード・タウン運動、総合コーディネータ)
フランツ・ファンデルホフ(UCIRI:メキシココーヒー生産者組合、代表)
サフィア・ミニー(ピープル・ツリー、代表)
ジャン・マリ・クリエ(フェアフューチャーズ、代表)
国内:木寺昌人(外務省、大臣官房長)
松本義弘(横須賀市、国際交流課長)
一色 清(朝日新聞、編集委員)
長坂寿久(拓殖大学、教授)
明石祥子(らぶらんど・えんじぇる、代表)
上田 誠(オルター・トレード・ジャパン、専務取締役)
小松豊明(クラフトリンク南風、チーフ)
鈴木隆司(ぐらするーつ、代表)
胤森なお子(ピープル・ツリー、常務取締役)
星野智子(チョコレボ、代表)
金田晃一(武田薬品工業、CSR/CBシニアマネジャー)
森下樹理(フェアトレード学生ネットワーク、関東代表)ほか
プログラム
2月27日 (土)
8:45- 9:15 受付
9:15- 9:30 開会の挨拶 渡辺龍也/沼倉有沙(FTSN)
9:30-10:00 ゲスト・スピーチ 一色 清(朝日新聞編集委員)
10:00-10:45 ヨーロッパにおけるフェアトレード ジャン・マリ・クリエ(Fairfutures)
10:45-11:30 アメリカにおけるフェアトレード カルメン・イエツィ(FTF)
11:30-12:15 日本におけるフェアトレード 長坂寿久(拓殖大学)
13:15-14:00 南からの視点 クラリベル・ダヴィッド(WFTO)
14:00-14:45 フェアトレードラベルの経験 イアン・ブレットマン(FLO)
15:00-17:00 パネル・ディスカッション1:企業セクターへの浸透
イアン・ブレットマン:FLOによる「主流化」戦略
クラリベル・ダヴィッド:WFTOの新認証システム
サフィア・ミニー(ピープル・ツリー):ラベルに頼らない企業との協働/アドボカシー
星野智子(チョコレボ):企業とのコラボレーション
金田晃一(武田薬品):企業から見たフェアトレード
17:00-17:30 特別講演 フランツ・ファンデルホフ(UCIRI)
18:00-20:00 レセプション
2月28日 (日)
8:45- 9:05 受付
9:05- 9:15 アナウンス
9:15- 9:45 フェアトレードへの日本政府の姿勢 木寺昌人(外務省大臣官房長)
9:45-10:15 フェアトレード・タウンの動き ブルース・クラウザー(FTTコーディネータ)
10:15-11:45 パネル・ディスカッション2:政府・自治体への浸透
木寺昌人(外務省)
松本義弘(横須賀市):横須賀市の取組み
ジャン・マリ・クリエ:欧州政府・自治体のフェアトレードへの対応
ブルース・クラウザー:FTタウンの現状・成果
明石祥子(らぶらんど・えんじぇる):熊本市のFTタウン化への動き
13:00-15:00 パネル・ディスカッション3:社会への浸透
カルメン・イエツィ(FTF):アメリカ社会におけるフェアトレードの浸透
ジャン・マリ・クリエ:欧州社会におけるフェアトレードの浸透
上田 誠(ATJ):生協運動とフェアトレード
胤森直子(ピープル・ツリー):広く一般市民に浸透するには
森下樹理(FTSN):学生としてできること
15:15-17:15 フェアトレードはどこへ:その深化と拡大
イアン・ブレットマン(FLO)
クラリベル・ダヴィッド(WFTO)
フランツ・ファンデルホフ(UCIRI)
長坂寿久(拓殖大学)
渡辺龍也(東京経済大学)
*企業/政府との関係のあり方
他の市民活動(環境・人権・平和等)との連携
FLO-WFTOの協調・協力
17:15-17:30 閉会の挨拶
お申し込み
シンポジウムへの参加には事前予約が必要です。事前問い合わせが多いため、早めの予約をお勧めします。
件名は「申し込み」として下さい。
申込表
氏名
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会社名(大学名と学年)
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所属団体
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PCメールアドレス
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参加日(○を記入)
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27日:
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28日:
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(○記入)
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レセプション:
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弁当※:
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※28日に関してはこちらで弁当を配布します。飲み物とセットで700円です。受付の際お支払いいただきます。
宿泊:遠来の方で会場近くに宿泊をご希望の方は、国分寺駅隣接の「ホテルメッツ国分寺」に「フェアトレード国際シンポジウム」の名で20室ほど確保してありますので、直接お申し込み下さい(042-328-6111)。
申し込み期限:2010年2月20日
参加費
シンポジウム:1000円(1日参加でも2日参加でも1000円)
レセプション:3000円
弁当:700円(28日に参加される希望される方のみ)
27日の昼食は学内にある生協での購入またはご持参ください。
お問い合わせ
件名は「問い合わせ」として下さい。