叶「Tailwind」（2023年）
Blowing in the wind…waiting for the time to start…
急な雨に遭って
水平線は煙った
見果てぬ夢のかたちも
欠けたなにかを
それでも抱く期待を
この手に
離さぬままで
通り過ぎてく曖昧な毎日も
かけがえのない
軌跡だって
もう知ってるから
待ち続けるより
手を伸ばせば
そこに未来
さあどんな今日にさえ
明日が来て
僕ら進んできただろう
曇天の日々だって
終わりが来て
青天がのぞくだろう
声なき声が今も聞こえている
名もなき風が髪を揺らす
何度つまずいて
すりむいた傷はもう
気づけば
忘れていたな
幼い頃見上げた景色を
いつのまにか
追い越してしまったように
止まらない時の中でいつも
今を生きた
さあどんな痛みさえ
やがて癒えて
僕ら強くなったろう
散々な日々にさえ
ヒント見つけ
答えを出してきただろう
行き着く先はまだ知らなくていい
宛てなき風が背中を押す
通り雨はやがて過ぎ去って
微かな光が照らした
眠れない夜に膨らませた想像
追いかけてく
その姿が何より尊い
どんなときも
さあ誰も知らない
何かが待つ
余白をなんと呼ぼうか
大げさでなんか
なくていいさ
ただ前を向けたなら
それは未来
さあどんな今日にさえ
明日が来て
僕ら進んできただろう
曇天の日々だって
終わりが来て
青天がのぞくだろう
声なき声が今も聞こえている
名もなき風が髪を揺らす
作詞はhotaruさん。
TVアニメ「オーバーテイク！」のオープニング曲です。
舞台はF4レース。
F1よりずっと下のレースカテゴリー。
走っているのは様々なドライバー。
上のカテゴリーに進む為に心血注いでいるドライバーもいれば、趣味と割り切って楽しんでいるドライバーもいる。
ドライバーとしての実力だけでなく、金もモノを言うシビアな世界でもある。
そんな中、高校生ドライバー浅雛悠は、一人コックピットに座り、戦う。
レースで健闘しながらもリタイアし、悔しさで号泣する姿に、トラウマを抱えていた写真家の眞賀孝哉の心が動き出す。
そして、悠を真剣に応援したいという気持ちに変わっていく。
さあどんな今日にさえ
明日が来て
僕ら進んできただろう
曇天の日々だって
終わりが来て
青天がのぞくだろう
声なき声が今も聞こえている
名もなき風が髪を揺らす
今日がどんなに酷く惨めなものであっても、時が流れれば明日がやってくる。
空だって、同じ空は一日とてない。今日は今日の空、明日は明日の空が広がっている。
どんなに黒く雲が空を覆っていてもいつかは晴れるだろう。
そこで焦ったって、結果は空回りするだけ。
今出来る事を最大限やる。その繰り返しが、やがて、晴れ渡る未来に繋がると信じて。