KIX-S「EDEN」(1997年)

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退屈な暮らし
人も街も煙も
全て嫌だった
愛想のいい自分も

行くあても
ないままに逃避行
迷ってちゃ駄目だと
胸の奥
眠る涙を見つけたくて

FLY AWAY
流れる雲を数えて
行ける所までいこう
壊れた時計もそのままで
太陽に身を任せて
南風吹く街へ

いつも偉そうな
あの顔さえ忘れて
出会いたい人と
出会えるようで不思議

怒ったり笑ったり
あたり前に生きる姿に
何故か感動してる
自分がおかしい

FLY AWAY
広い空を仰げば
通り雨追い掛けられて
遠い海の向こうで逢えた
裸の自分が好き
南風吹く街で

FLY AWAY
流れる雲を数えて
行ける所までいこう
壊れた時計もそのままで
太陽に身を任せて
南風吹く街へ

FLY AWAY
歩いてる足止めれば
ここを離れられない
何一つ変わらないけれど
ありのまま自分らしく
時間を重ねていける
南風吹く街へ

やがて陽は落ちて
月は眠りを誘う
ここから本当の
旅が始まるのだろう
そう果てしなく

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作詞は浜口司さん。

南風吹く異国の街。
楽園を求めてさすらい歩く。

見上げた空は、どこまでも続いている。
あの人も同じ空の下にいるのだろう。
お互いに見上げる空は同じ。
二人は空で繋がっている。

怒ったり笑ったり
あたり前に生きる姿に
何故か感動してる
自分がおかしい
平凡に見えて、実は感動的。
健康に人間らしく生きる事はあたり前のようで、あたり前じゃない。感動し、感謝すべき事なのだろう。
何事もなく、一日が終わる。
その事に感謝する気持ちを忘れたくない。

やがて陽は落ちて
月は眠りを誘う
ここから本当の
旅が始まるのだろう
そう果てしなく
一日が終われば、また新しい一日が始まる。
人生は、そうした事の繰り返し。
今は長いと感じていても、終わるときは短かったと感じるような気がする。
出来るなら、日々、何かしら積み上げていきたいもの。