新馬勝ちから重賞で3着、まだまだこれからの3歳牝馬だったのに…心不全だそうです。短い馬生を終えたアマーティ号のご冥福を心から祈りたいと思います。
痛ましい事故の後だというのに、三浦騎手を責める声が物凄いのは何故?
競馬は人間のエゴで成り立つ競技。
馬にその気があろうとなかろうと、脚が折れても走らせるのが騎手の仕事。
競走馬の9割は慢性的な胃潰瘍と聞いたこともあります。常に走らされるストレスから胃潰瘍になっているそうです。
騎手は保険にも入れず、常に命の危険に晒される。先日も金杯を勝ったばかりの松岡騎手が馬に蹴られて腕を骨折していましたよね。
レース中の落馬で命を落とした騎手、再起不能になった騎手も多々います。
調教師も命がけです。厩舎の運営が立ち行かなくなり、騎手時代にダービーを勝ったこともある調教師が自殺した例もあります。
華やかな姿にばかり目が行きますが、表があれば裏があるのはどの世界も同じです。
みんな一生懸命、やるべきことをやっているのですよ。
かわいいと評判の藤田菜七子騎手だって、いつ命を落とすかわからない。そういう世界で生きているのです。
とんでもないタイムでジャパンカップを勝ったアーモンドアイ号も、あの固い馬場で骨折などの怪我を負ってもおかしくなかったのです。
ファンがどういう形で競馬を楽しんでも自由です。だからこそ、競馬の普段見えない部分にも心を配り、惜しみ無い声援を送りたいものです。



