老健を辞めて | ftoppyのブログ

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ほとんど日記…いや、毎日更新はしないんでただの戯言ですね(^^)
競馬、漫画、パチスロ、映画なんかの話が中心だと思いますんで(´Д`)

わずか数ヶ月の勤務でしたが、老人保健施設に勤めて思ったことを記します。
最近川崎市の老人ホームで虐待問題が起きています。
まず、虐待はどこでも起こり得ます。高ストレスの中で就業している職員は多いですから。

理由としては、
①職員の不足と質の低下
②施設側の思惑
③被介護者の問題
④被介護者の家族の問題
といったところでしょうか。

①については外国人などを受け入れる覚悟を決めて国が動けば改善は可能と思います。言葉がうまく伝わらなくても大丈夫ですよ。まともに話ができる人の方が少ないですから。
②が実は問題だと思うのです。結局は商売だということです。商業主義が現場の疲弊感を生み出し、離職率の高さに繋がっています。薄給で職員を雇用するのだから、1勤務6時間制にするとか、現状を変えませんか?儲けだけ考えたら存続できないと思いますよ。
③は「有料施設に入ってるのだから我が儘は許される」と思っている人が多いこと、そして老人特有なのかプライドが高い人が多くいますね。介護する側のやりにくさを増加させる要因です。貴方は自分でできることは少なくなっているのですよ。人の手を借りないと生きていられないのですよ。素直に生きていきませんか。
④施設は姥捨て山ではありません。自宅介護の苦労を脱した安心感はわかりますから、せめて一週間に一度くらい顔を見に来ませんか?

このような歪みは現場職員に振り掛かることが多いわけでして、それが被介護者に対する憎しみとなる…といった構図は充分考えられるわけです。

実際、自分自身腹の立つことはたくさんありましたからね。
だからといって虐待は犯罪ですし、許されません。

厳しい現場でも、一生懸命利用者のことを考えて働いている人もたくさんいます。
しかしそういう人たちがやりがいを感じ、充分な報酬を得て、日々を過ごしているかと言えば、残念ながらそうでない場合が多いと思われます。

川崎の件は、伝え聞く限りでは一部の職員の問題だけでなく、施設、企業全体の問題と感じます。
そして、これはこの企業だけでなく業界全体に言えることかもしれないのです。
犠牲者を増やさないように、社会全体で考えるべき問題です。

施設と同僚には迷惑を掛けましたが、良い経験になったと思います。
自分が辞めると一部の利用者さんに話した時、労ってくれた方が多かったのが救いでした。
仕事というのは、鈍くさくても、要領悪くても、一生懸命やることが必要だと感じました。