ものすごく子供心に残っている読みきり漫画があったのですよ。題名も作者もわかりませんが。
恐らく第二次世界大戦時のポーランドあたりが舞台だったと思います。
ドイツがポーランドを占領して、占領地への威信を高めるためにドイツ代表とポーランド代表でサッカーの試合が組まれます。
ポーランド代表は必死に練習して、サッカーでは負けないと頑張るのですが、ドイツ軍から圧力がかかります。
「決して勝ってはならん」
ポーランドイレブンはコーチの説得もあり、やむを得ずわざと負けるつもりで試合に臨みます。
試合は開始されますが、観客の必死な声援を受けたポーランドイレブンは誇りを思い出し、途中から全力で試合を逆転、勝利します。
試合後、メンツを潰されたドイツ軍がフィールドに乱入しイレブンに銃を向け、庇おうとしたコーチを射殺してしまいます。
コーチの亡骸を抱き抱えたエースストライカーが叫びます。
「俺たちのフィールドに、どうして戦争なんかが入り込めるんだ!」
…その後、選手は全員銃殺された。
そのナレーションで終幕となります。
昔の記憶なのでかなり怪しいのですが、こんな話でした。掲載がコロコロコミックだったのは間違いないと思います。
大袈裟かもしれませんが、死ぬ前にもう一度読みたい漫画なのです。