現行全国妖怪辞典について | もののけ神社社務日誌

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情けなしとよ、高僧たち。偽りなしと聞きつるに、鬼神に横道なきものを。

 妖怪についてちょっと調べだすとゆきあたるのが、『現行全国妖怪辞典』。簡潔すぎる項目はあるものの、日本初の妖怪辞典です。

 柳田國男の「妖怪名彙」(『妖怪談義』所収)にも影響を与えたと目されており、出典としてあげられていないものの、ほぼ同様の記述のある個所があちこちに存在します。

 また、現在ではあまり知られていない妖怪が随所に登場します。そこがオモシロイ。

 本文には著書・佐藤清明が作成・所持していたカードの番号が記されていますが、このカードは現存しているものかどうか。それは分かりません。ひょっとしたら遺族の方が持っているかもしれません。いまもあるのなら、妖怪研究の上で貴重な財産であることは間違いありません。


 ここでは、『方言叢書第七篇 現行全国妖怪辞典』(中国民俗学会、1935年)にのっとって、紹介してゆきます。これはガリ版刷り、近代デジタルライブラリーにも収められていますので、ネット上でも確認できます。

 凡例として、

 ○原文の歴史的かなづかいはそのままとし、漢字は現行のものに改めました。

 ○カタカナの促音(「ツ」)について、原版が手書きのため大小が判別しにくいことから、見たままとして統一していません。

 ○明らかに誤字と思われるものは訂正しました。

 ○筆者じしんのルビは、その漢字の直後にカッコ内で処理しました。