ヌリカベヌリカベ 筑前遠賀郡の海岸でいふ。夜路をあるいて居ると急に行く先が壁になり、どこへも行けぬことがある。それを塗り壁といつて怖れられて居る。棒を以て下を払ふと消えるが、上の方を敲いてもどうもならぬといふ。壱岐島でヌリボウといふのも似たものらしい。夜間路側の山から突出すといふ。出る場処も定まり色々の言ひ伝へがある(続壱岐島方言集)。 目次