仕事をする上で困ること〜GID過渡期 | 俺、スカートはかないよ

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1977年、俺は女性として生まれ、2008年6月27日、戸籍上の性別が男に戻った。 俺の人生が誰かの役に立つように、誰かの苦悩を癒せるよう祈りながら俺の人生を残す

新井光です。

 

 

前回の記事で、

 

就職時に困ることをお伝えしたが、

今回は、実際に無事仕事に就いてからの悩みというか、

こんなことで困るんだ、ということを書いていく。

 

今回の記事では、特に、

カウンセリングやホルモン治療、戸籍関係が少し進んで、

見た目や名前とや戸籍などが

アンバランスな状態のときの場合を中心にお伝えしたいと思う。

 

この時期を、

「過渡期」とか、

「グレーゾーン」と呼ぶ人もいるがw

僕は、過渡期と呼ぶようにしている。

 

 

*それまでの新井光の生い立ちなどはこちら

 

 

本題に入る前に。

 

なぜ過渡期なのか、

なぜグレーゾーンなどと呼ばれるのか、

ということに触れていきたい。

 

 

 

 

 

↑、これは僕のブログやツイッターなどの

顔用のアイコンとして使用しているが、

このアイコンの画像を見て

 

「女性」

 

と判断する人は、そうそういないと思う。

(いたら、なかなかの嗅覚だw)

 

たいていの人は、無精髭の中年男性だと見る。

 

FTMは男性ホルモン治療を始めると、

声が低くなり、髭が生えてくる人が多い。

見た目がもっさりしてくる。

(個人差があり、そうでない人もいるので全員ではない)

 

 

先程のプロフ画像のような顔で、

名前が「ゆりえ」とか「あかり」とか、

超女の子っぽい名前だったら、

なんとなく違和感というか、

 

「え?!」

 

っていう反応がくる。

 

公式な文書だったり、

保険証や免許書という本人確認資料に、

女性名だが目の前にいるのは、

ひげもじゃのおっさん、、、

ということがありうる。

 

疑われたりする。

 

ご本人様でお間違いないですか、

とか、聞かれたりするのだ。

 

 

また、ホルモン治療をし、

改名をしたあと、

実際に戸籍上の性別を訂正するには、

今の法律だと「性別適合手術」を受ける必要がある。

 

これが今のところ保険が効かないので、

高額で大変なのだ

 

その費用を捻出するために、

長い年月が必要になる。

僕は3年かかった。

 

 

1,ホルモン治療

2,改名の法的申請手続き

3,胸をとる(乳房切除)手術

4,内摘(子宮卵巣摘出)手術

5,戸籍訂正の法的手続き

 

 

大まかにこのような手順を踏んでいくと、

早い人でもこの期間が、【2〜3年】はある。

 

肉体や見た目の変化と戸籍の状態が

不一致になってくる時期があることが、

「グレーゾーン」と呼ばれる所以だ。

 

僕は、この1〜5の期間が、

【7年】だった。

 

 

前置きが非常に長くなったが、

この期間、見た目と戸籍上の状態が一致しないことで、

様々な問題が起こる。

 

特に仕事に関しては、

 

 

・給与所得者(サラリーマン)としては望む性で働かせてもらえない

・保険証に性別記載があるので病院に行きにくい

・名刺交換のときに、見た目も声も男なのに、名前が可愛らしすぎて相手の反応に困る

・改名前だが、通称名で受け入れていただいたとしても、給与口座は戸籍名だったりすると給与振込のトラブルがありうる

・制服や更衣室、トイレをどうするか、職場も混乱する

・手術のときは長期休暇が必要だが、傷病手当の対象になるか微妙なので退職せざるを得ない場合もある

 

など、今考えつくだけでもこれだけの問題を思い出した。

これはすべて僕の実体験である。

 

 

 

これらの問題に対して、

スムーズに対応できるようにサポートしていきたいと思っている。

 

会社の人事・総務関係の方々や、

学校の就職関係の方々からの問い合わせも受けております。

 

新井光のセクマイ相談室概要

 

*問い合わせ・申込フォームはこちら

 https://form.os7.biz/f/ac07854a/

 

 

 

ツイッターやメールもOKです。

 

 

ではまた!

 

どくしゃになってね!