私がこの時のデートの事を思い出すと、なんだか少し居心地の悪さを感じてしまう。

私にとって唯一上手くいかなかったデートだった。

極度の緊張と、前日の寝不足で何を話すというより、彼の一挙手一投足が気になって、自分が全然出せなかった。きっとそれが彼にも伝わって、私がおもしろくないって思っているんだろうなって感じた。

彼に会えて嬉しい

よりも

彼は私の事が好きなの?

にフォーカスしてしまった事が失敗だった。

楽しさよりも、

彼が敬語ばかり使っていた事

あんまり楽しそうじゃなかった事

席を個室ではないところを指定してた事

今思えば、彼の方もかなり緊張していたんだけど

それを全て、気を使わせてしまって申し訳ない

って思って、全然楽しめなかった。


3つだけ嬉しかった事


ご飯の後にドライブに連れてってくれた事

帰ろうとしても、なかなか話をやめないでいてくれた事

最後に彼の好きなアーティストのCDを貸してくれた事


それまでは、今まで何十人の人と関係を持っていたことや女の子をコロコロ変えていた事、彼の事を知っている人が、女の子大好きだよねって言ってた事、その事が頭にあったから

もしかしたら、、、、、

車に乗せてもらえる事で手を繋げるかも、

キスしてくれるかもって期待してたけど見事に裏切られた。


後になって、その事をとても感謝している。


彼はある時までは私に一切触れなかった。

簡単にキスを出来る状況でも、私に触れる事が出来る状況でも、絶対に手を出さなかった。


それは私のことを何とも思っていなかったんじゃなく、とても大切に想ってくれていたからなんだと、今は分かる。

私はその頃からずっと大切にされていた。