秋から冬にかけての季節の変わり目でしょうか、、、
空気に冷たさを感じるようになりましたね。
今日は、仕事は休みでしたが
後輩へのレクチャーのための準備をしていました。
大変光栄なことに、仕事のやり方を教えてほしいと頼まれまして、
気合いを入れて資料作成に張り切っていました。
繊細な脆い人間にとっては、
良いことでも頑張ると一気に疲れが出てきました。
終わった瞬間にデスクに突っ伏してしまいました、、、笑
実は事情があって、
渋谷で作業をしていたため、
帰りに大型書店に寄ってみたら
久々に小説が目に止まりました。
湊かなえさんの最新刊の
『残照の頂』
です。
なんと本日2021年11月10日第一刷発行とのこと。
ファンとしては読まずにはいられず
近くのカフェで夕食と共に読み耽っていました。
4部の短編集となっており、
ひとつひとつに、深い物語がある
湊かなえさんらしい作品です。
4作とも山、特に北アルプスが舞台のお話しになっており
登場人物それぞれの視点で
それぞれが登山をする理由あるいはしなければならない理由があり
その深い心のしこりを取り除いていくことになります。
それぞれが「あの時にあのようにしていれば」
という思いを抱えて、
罪を償うために山に挑んでいることが描かれています。
しかし、登山を通じて
その思いは誤解もしくはものの見方で
向き合い方が変わるものでもあることに気がついていきます、、、、
その登場人物たちの心情の変化は
とても繊細で複雑であり、簡単には表現できるものではありません。
読書の感性を存分に使って読み解く物語でした。
誰しも過去への後悔は持っているものかと思います。
それは辛いものですが、決して変えることの出来ない事実が含まれています。
「過去は変えられない。だから未来に向かって、前向きに、、、」
という言葉は間違っていないと思いますし、
とても大事なことです。
ただ、湊かなえさんの描く世界では
「過去の事実は変えられない。だけど、過去との向き合い方は変えられる。」
と言われているような気がします。
辛い経験や後悔は
誰かが引き受けてくれるものではありません。
自分自身しか受け取れません。
その代わり、どんな風に受け取るかは自分次第です。
受け取り方を変えることは容易ではないですが、湊かなえさんの世界に触れて、
何か変わることが出来たら、
人生においてとても大切な深い意味を得ることが出来るのではないでしょうか。
深く考えさせられる一冊でした。