クリームチーズのスイーツと、それを買って考えたこと | From The Countryside.

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はじめまして、香り好き・料理好き・中東アジア好きの30代主婦です。

バレンタインまで働いていた百貨店で見つけた、クリームチーズサンドのお菓子。

味のバリエーションが豊富、見た目も可愛らしくキャッチーで、もらったら喜ばれそうなお菓子だった。

売り場の他のスタッフもみんな気になっているようだった。

チョコレートだらけの特設会場の中で、”チーズ”のお菓子であるという珍しさ。

ショーケースに並ぶ、統一されたパッケージ、売り子さんのおしゃれな制服。

実際に、売り場はいつも混雑し、毎日長い行列ができていた。

行列ができれば、その人の並ぶ列そのものが大きな宣伝効果を発揮する。

 

行列ができる店は、とりあえず買ってみる。

並んでいる間に、メニューを渡してくれる。12種類くらいかな、味の案内をみながら真剣に悩む。

これはどんな味なのかなぁ、どんな時に食べようか、何と一緒に、いつ、、、

食べるシチュエーションをあれこれ考える。

そして必ず、無意識のうちに、

食べたときに「おいしい」「幸せ」「満たされた」と感じるだろうという期待をして、どれを買おうか考えている。

 

極端に言えば、このスイーツを買うために支払う代金は、

このチーズのスイーツそのものを手に入れたいからではなく、

購入し、食べたときに得られるだろう「幸せ」「満たされた」感情を味わいたいから払っている

 

売るのはモノではないんだな。

物質的な充足ではない、手に入れて使って、体験したその先にある、感情的なソフトな満足感を、提供していく。

私が提供したいものは、最終的に、購入してくれた人の何を満たせるのだろうか?

 

こんなことをつらつら考えつつ、甘くて少しスパイスの効いたチーズサンドを美味しくいただきましたラブ