こんな感じでフライヤー分の機体を積載しサイトへ向かう車内には、
コイツは拾ってきた画像。実際はヨーダのカローラセダン。
セダンにコイツを積むのはかなりの無理矢理感がある。
「馬鹿は高いトコが好き」でおなじみのヨーダ。
ちっこいオッサンで「ちっこい」だけで真っ先に連想したスターウォーズのヨーダから命名。
ヨーダは最長老で頭髪が少し寂しい50代。(こっちだよな。ヨーダも納得だ。)
グライダー歴一年にも満たないくせに、遠くを見る目で「馬鹿は高いトコが好き」をつぶやいたオヤジ。
もちろんジェダイマスターではなくフォースは欠片もない。
怪しさムンムンの自称カメラマン。
運転手はタイメイケン。
色黒で歯が白いのでタイメイケン。
彼は俺の師匠となる人物で「ハイカラな家」の主でもある。
一部上場企業をアラフォーの若さで自主退社。以降このクソ山奥で仙人生活を送る。
実家は秋田で大農園を営んでいるらしい。
長男であるタイメイケンのことを世間一般では放蕩息子と呼ぶ。
後部座席俺の隣に座っていたのはトオル。
榊原郁恵の旦那、渡辺徹に似てるからトオル。
もちろん痩せていた若いイケメン時のトオルではなく残念になったほうのトオル。
渡辺徹ググったらシャレにならんことになってて、ちょっと申し訳ないのだが似てるから仕方ない。
なんでも、この非営利グライダークラブに来る前は関東では名の知れたクラブに所属していたという。
転勤で仕方なく、この全く華のない加齢臭クラブにお世話になってるとの事。
さらに俺。当時ほぼプーなので、国民の三大義務である勤労を全うしているのはトオルのみ。
この4人だけ見るとホントにクソ。
素人の俺は飛ぶんだから当然山頂を目指すだろう思っていたら、30分かけてたどり着いた場所は俺が「ハイカラな家」にたどり着く30分前に通った農道。
その農道を挟んで広大な稲刈り後の田んぼが広がる。
あぜ道に乗り入れ皆が降車しおもむろに空を見上げる。
クラウドなんちゃらが…それではサーマルが…山頂付近の雲を指さし3人でらしいセリフで会話している。
その時の俺は、玄人サーファーの中に放り込まれたビギナーが、その独特の輪の中に入りきれず手持ち無沙汰でオドオドしてる小鹿のようだったに違いない。
会話が終わるとタイメイケンが「吹き流し」を手慣れた手つきで田んぼの畔法面に設置する。
ウインドソック。
テイクオフやランディング場(ここでいう田んぼ)に設置し、風の強さや方向を見る為のもの。
一般的に風を取り込む為に口を開けた吹流しを言う。
だんだんめんどくさくなった俺は原文のまま転載していくスタイル。
そのウインドソックを3人が眺めながら南西3m…上空は…アプローチは…。
またまたらしいセリフをフガフガ言い合っている。
もうええやろ。
俺が「ハイカラな家」に着いてからいったいどのくらい時間経ってると思ってるん?
ていうか、わざわざ30分かけて道に迷って「ハイカラな家」で待ち合わせじゃなくてここでヨクナイ⤴?
早よ飛べや!
その3につづく
ていうか、どうすっかな…全く着地点が見えないんだが。