【名前】ゴートⅧ世
【本拠地】ルーニック島
【初期人材】ドルス、フィーザレス
【史実人材】イオナ、テステヌ、マクセン、ダルカン、ネアトン、レグリス、ホルス
【死没】王都攻略戦にて一度はムクガイヤを倒すものの、リッチー化され殺される。
今回からシリーズ化する(したい)全マスターを語る企画です。
第一弾は主人公(?)ゴートⅧ世です。
主人公(?)と書きましたが、私の中では正直あまり主人公と言われてもピンと来ないキャラクターだったりします。というのもこのゲーム、デフォルトシナリオではほとんどの登場人物が多くのセリフを語らず、あまり個々のキャラというのが見えてこないんですよね。
ゲームの主人公というと、熱い情熱と、どこか完ぺきではなく憎めないキャラクターになっていることが多いのですが(あるいはプレイヤーの分身として全く喋らないか)、ゴートは必要最低限のイベントで通り一辺倒のことをしゃべるだけで、いまいち彼の自我みたいなものが見えてこない。
「ああ、お前たちのおかげだ」
的なことをずっと言ってるだけで、物語の進行はほとんどドルスやイオナが担っています。
故に、位置づけとしては主人公なのですが、個人的には数多の群雄の一人に過ぎず、ええとこの坊ちゃんみたいな印象に留まっています。
この辺は、三國志演技において無難なことしか喋らない劉備よりも、個性の尖った関羽や諸葛亮や曹操の人気が高いのと少し似ているかもしれません(私の推しは黄忠と荀彧です)。
悪く言えば特徴のない主人公なのですが、よく言えばゴートのような主要キャラクターでさえ淡白に作られており、プレイヤーが100人いれば100通りの史実が存在する。そうした想像の余地があるというのが、デフォルトの何よりの魅力だと思います。
で、ここからは私個人の想像のゴートⅧ世について考えを巡らせて行きたいのですが(以下すべて私の想像です)、
私の中のゴートといえば、かなりステレオタイプな坊ちゃんで、ムクガイヤ謀反の時もあまり主導的な動きをせず側近に導かれるようにフェリルへ落ち延びてきたと考えています。
おそらく、フィーザレスの働きが無ければルートガルトから脱出出来てないと思いますし、ドルスの進言が無ければプレアに直行してそのままラムソンの傀儡として擁立される末路を辿っていたと思います。
ルーニックに落ち着いてからも、半ばドルスに言われるがままにフェリルの統一に乗り出し、もう王侯らしい余力が無いにも関わらず、「夜襲は卑怯」とか言って正々堂々とした戦いにこだわる。そういったマスターだったと思います。ある意味そういうちょっと世間知らずで高潔なところがあったからこそ、ドルスやフィーザレスに見捨てられず、また人材が集まってきたのかもしれません。
ところで、そんな人材の中の一人にイオナがいます。
このイオナというキャラクターが少し思わせぶりで、ホルスのエンディングでは、どうやらイオナがゴートⅧ世の死に対し並々ならぬ悲しみを抱いていたことがホルスの独白で語られます。
これが果たしてどういう感情なのか?
単純に、災いを取り除くと信じていた君主の死に対する悲しみなのか?
一方、恋愛感情的なものを想起させる意図があとあと氏に全く無かったとは考えづらい。
しかしそもそも、ホルス旗揚げの際に付き従った人材がイオナ一人だった事からしても、イオナという人物の行動原理や性格には少し人と違ったところがあるようです。一言で表せるような普遍的な感情ではなかったのかもしれません。
そうした明らかに曖昧な点に対し、確定的な証拠を残さない所がデフォルトの奥ゆかしさに繋がってもいますよね。
性能面の話もしたいのですが、ストーリーの話だけで長くなってしまったのでまた後日にしたいと思います。
1人目のゴートⅧ世からいきなり2本立てになってしまった。果たしてこのシリーズ完結するのか・・・?
