やる気が上がる8つのスイッチ
ご無沙汰しております。ささきしです。
訳あって半年近くブログをお休みしていましたが、久しぶりの更新です。
この半年間、ブログを書かない間も少ないながら本は読んでいました。
ブログを書くにあたり色々と諸事情で悩むこともあるのですが、とりあえず1本書いてみることにしました。
そんななか今回紹介する本は、自分自身に置き換えた時に「やる気のコントロール」につながる興味深い本です。
私の場合、仕事でもプライベートでも『やる気』がけっこう大事だったりします。
やる気のでないことだと態度から違うので周囲から「あ、これダメだな」って思われているそうです。
やる気の出る・出ないで行動が違ってくるなら、なるべくやる気を出す方が良い。
そう思っても自分の感情をコントロールする術がわからないまま40歳を迎えました。
そこでこの本です。
やる気を上げる方法は人それぞれ異なります。
やる気を起こさせる方法として、
社会心理学者ハイディ・G・ハルバーソン氏が執筆された『やる気が上がる8つのスイッチ』という書籍をご紹介します。
やる気スイッチ8つのタイプ
やる気を出す処方は万人に共通したものはありません。
人それぞれ異なり、大きく8タイプに分かれることが書かれています。
これはセルフマネジメントにおいても活かせる手法だと感じます。
何か達成したい目標があったり、自己実現を目指したい人にとって是非読んでいただきたい本です。
では、本題に入ります。やる気に関して3つの軸があります。
その3つの軸とは
・マインドセット
・やる気のフォーカス
・自信の有無
それぞれ詳しくみていきましょう。
1.マインドセット
マインドセットには2つのタイプに分かれます。
それが証明マインドセットと成長マインドセットです。
2.やる気のフォーカス
フォーカスにも2つのタイプに分かれ、
獲得フォーカス、回避フォーカスの2種類になります。
3.自信の有無
これはシンプルに、
自信がある人、自信がない人に分かれます。
3つの軸からそれぞれ2通りのタイプがあり、掛け合わせると8通りのタイプに分かれ、図で表すとこのようになります。
これら8つのタイプにあなたがどれに当てはまるかで、モチベーションの上げ方が変わります。
加えて、それぞれのタイプに名称があります。上から、中二病、臆病者、うざい奴、退屈な人、やる気の空回り、真面目な見習い、新星、熟練の匠です。
なかなか現代風な面白いネーミングです。
※この書籍は悪口を言いたいわけではなく、あくまでもやる気・モチベーションを上げる為にどうしたらいいかが書かれています。
マインドセットとは
上の図にあるマインドセットとはどんなものかというと、思考パターンです。
大きく分けると、2つの思考パターンがあります。
それが「証明マインドセット」なのか、「成長マインドセット」なのかです。
それぞれの言葉の意味を解説すると、
『証明マインドセット』は他人から認められたいタイプです。
「過程はそれほど重要ではなく、結果こそ全てだ!」という考え方ですね。
例えば…
・能力を認められたい
・周りに見せつけたい
・他人と自分を比べる
・結果こそが大事だ
などの考えを持っている人です。
マズローの5段階欲求で言うところの、承認欲求がこのタイプだと言えます。
『成長マインドセット』は読んで字のごとく、成長に価値を見出していくタイプです。
昨日より今日。今日よりも明日成長している自分にこそ価値があるという考えを持っています。
具体的にどんな特徴があるかというと、
・成長に価値を感じる
・上達・新しい学びが大事
・自分がすごいと思うような人になりたい
・成長する過程も大事
マズローの5段階欲求の一番上にあたる『自己実現』タイプと言えます。
証明マインドと成長マインドどちらのマインドがいいのか?
証明と成長マインドセットどちらがいいか?
結論、『成長マインドセット』を持つことがいいです。
やる気という観点からすると成長マインドセットの方がいいと科学的に証明されています。
行動が継続するのは成長マインドセットになります。
なりたい理想の自分を歩んでいる過程が楽しく粘り強く取り組めることができます。
一方、証明マインドセットは結果を出すための過程に価値を見出せづらいので、結果が出ない…結果を出せる保証がない…という思考に陥り、あきらめたり、行動が継続しづらかったりします。
また、常に他人と比べているので、焦りや劣等感を感じることが多く、落ち込んだり、メンタルが病んだりしやすいのです。
証明マインドセットの人は成長マインドセットへ切り替えることがやる気を上げる為には絶対条件になります。
(かくいう私も証明マインドセット傾向が強いと思う節があるので、いかに成長マインドに持っていくかが課題と感じています。)
やる気のフォーカスとは
やる気のフォーカスとは、やる気が向く方向のとことを言い、獲得フォーカスと回避フォーカスの2タイプに分かれます。
この2つはどっちがいいかということはありません。どちらも必要なことです。
それぞれの特徴を解説していきます。
獲得フォーカスの特徴
・大きい成果を出したい
・色んなこととに挑戦したい
・早く取り掛かってやりながら学びたい
・称賛を得たい
...というような方向にやる気が向かいます。
回避フォーカスの特徴
・安定したい
・責任を果たしたい
・分析してから行動
・批判を避けたい
などの方向にやる気が向かいます。
このブログを読んでいるあなた自身は獲得・回避フォーカスどちらのタイプでしょうか?
この2つに関してはどちらのタイプでも問題ありません。
むしろ、組織の中では、2つのタイプが両方いるとうまく機能します。両者のバランスが取れたチームは成果を挙げやすいチームと言われています。
この2つのタイプは性格に関わる部分なので、変えることができません。
自分がどちらのタイプなのかをしっかり理解し行動することが大切です。
8つのタイプ別やる気の出し方
もう一度この図をご覧ください。
やる気を出す手法としては、
■中二病と臆病者
証明→成長
自信無→有へ変える必要があります。
■うざい奴、退屈な人
証明→成長へ変える必要があります。
■やる気の空回り、真面目な見習い
自信無→有へ変える必要があります。
それぞれを変えていくとやる気が上がり、行動が継続できるようになります。
では、どうやって証明→成長マインドセットへ変えられるのか?
どうやって自信をつけるのかもこの書籍にはちゃんと記しています。
証明マインドセットを成長マインドセットを変える方法
これはシンプルに、『自分との比較対象を変えるだけ』です。
それは、他人ではなく、過去の自分と比較することが重要です。
ですが、他人と比べてしまうのが人間の悲しい性ですよね。
もちろん人によっては他人と比較するとやる気が出てくる人もいますが、終わりがありません。
他人と比較して行動して行きつく果てはメンタルの疲弊です。
なので、精神が病まない程度をコントロールしましょう。
他人と比べることはやり過ぎ注意です。
なので、理想としている自分を想像することを習慣づけしてください。
そうすると今何をしないといけないのかが分かってきます。
そして理想の自分を目指してその日のやることを一つ一つクリアしていきその成長過程を楽しんでいけます。
それでもへこんでしまう時は過去の自分と今の自分を比べることをお勧めします。
何だかんだ自分が頑張ってきたんだなとか、こんなに成長したんだ!とか思えるようになります。
過去の自分と比較できるような仕組みを作ることが有効です。
他人と比べることを控えて、
理想の自分×今の自分
過去の自分×今の自分
これらを比べる癖をつけることが成長マインドセットに変えるコツになります。
いかがでしょうか。
マインドセットで自分のやる気をコントロールし、成長をより実感できると、人生が少し楽しくなる気がします。
まずは自分がどのタイプになるのかお試しください。