本気で絵本の読書感想文を書いてみた | ゆーブログ

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今回感想文を書いてみるのはこれ

 

 

作品名:かばんうりのガラゴ

著者 :島田ゆか

概要 :カバン売りのガラゴが様々な動物たちにカバンを売るお話

 

感想文始めまーす。

 

 

カバン売りのガラゴが歩いていると

一人っ子の子犬がカバンが欲しいと購買意欲を剥き出しにガラゴに言います。

「兄弟が欲しい!」と

しかし、どう考えても兄弟は売り物でもありませんし、持っているなどあり得ません。

無理難題を言われてガラコは代替案を提出します。

犬のバッグを売ればいいのではないのかと。

 

ガラゴは、その子犬の本当の欲求を「一人でいることが寂しい、一緒に過ごしてくれる人が欲しい」と仮定したのです。

犬のバッグを売ると子犬は喜んでクレヨンを支払い帰って行きました。

 

これは、相手の真のニーズを考えて行動することの大切さを物語っています。

 

次にライオンらしくなりたいという立髪のないライオンが来ました。

個人的な考えの話にはなりますが、

〇〇らしくというのは、ジェンダーの話でもありますが、人が勝手に思い込んでいるだけのことです。

そうでなくてはならないということではない と皆さんにもわかっていただきたいと感じました。

 

さて、ライオンには立髪のカバンを売り、さらに先程のクレヨンを使って足りない部分を足しました。

ここで注意すべきところは、手元にあるものでできる限りのサービスを提供することの大切さです。

お客様は付加価値を求めていると考えなくてはならないのです。

欲しいものが買えれば、どこでもいいのです。

彼女が欲しいだけであれば、あなたでなくてもいいのです。

彼氏が欲しいだけであれば、あなたでなくてもいいのです。

つまり、ここであなたから買いたいとか、あなたでなくては付き合いたくない

と思わせることが重要なのです。

 

次に蛙が子供であるおたまじゃくしを連れて歩けるカバンが欲しいと言ってやってきました。

ガラゴは相手の要望に応えるだけでなく、一緒にいる人たちも楽しめると考え

透明な線が書いてあるピアノのバッグを売ったのです。

おたまじゃくしを楽譜の音符に見立てることで、音楽を連想させ楽しんだのです。

エンターテイナーであることも営業としては必要なスキルであると再認識しました。

 

その後、池に落ちそうになるのですが、

相手のために行動をしていたからこそ象に助けてもらうことができました。

相手への優しさはブーメランのように自分に返ってくる。

そんな図々しくは思わなくてもいいにしても

自然に行えば無意識のうちに返ってくると頭の片隅に残しておいた方がいいですね。

美輪明宏も同じようなこと言っていたなと。。

 

ヘトヘトになり寝床についたガラゴですが

うさぎに睡眠を邪魔されます。

しかも疲れているのに歌うカバンが欲しいと言うのです。

ここで感心するのが、自分の都合ばかり押し付けてきたうさぎに対しても

相手のニーズに最大限応えようとする「真面目さ」と「気分に左右されずに相手と真摯に向き合う柔軟さ」

それらを兼ね備えたプロ意識の高さを物語っています。

 

最後にうさぎから手袋をもらいました。

そう、月明かりが眩しいと思っていたので、ちょうど良く手袋で目を遮って遮光したのでした。

今までの行動が全て一つの縁として繋がっており、何か違うことをしていたら

今回と違った結果になっていたでしょう。

ここでも、一つずつの行動を惰性にならず真摯に対応し、丁寧に接していたからこそ

自分へのご褒美が無意識のうちに返ってきたと言ういい例だと思いました。

 

近江商人の三方よしは有名ですが

ガラコも自然とこれができている素晴らしい商人であると同時に

自分も見習って行動しようと思います。  to teacher Hajime

 

注釈. 三方よし:商売において売り手と買い手が満足するのは当然のこと、社会に貢献できてこそよい商売といえると言う考え方

 

 

おわりに

絵本を読んでここまで真剣に考えたことはありませんでした。

絵本は言葉が少ないだけに、感じ方は十人十色。自分の考えと照らし合わせながら考えると

とても奥深い。それは、絵本は著者が子供に伝えたいことを極限までわかりやすくしている本。

このシンプルな考えが大人になればなるほど硬く複雑に絡み合って歪んでしまう。

今回の感想文も著者の真意と違った解釈をしてしまっているかもしれない。

助け合いや優しさをメインにしたのかもしれない。

しかし、あえて深くまで考えたことで新たな発見もありよかったと思う。

絵本で感想文は最初で最後だと思います。

30過ぎの独身男子が絵本を恥ずかしげもなく買ったと言う事実を

みなさんに知っていただければ幸いです。

 

意外に頭を使うので、是非やってみてください!

読むのに3分、書くのに1時間30分!

ヘトヘトや!!