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■優しさを伝えたい
僕がまだ幼いころ、僕の家はお店をしていました。
家の前はバス停になっていて切符を売っていたんです。
今は過疎化が進み、人も少ない僕の地元ですが、
当時は人も結構多くて活気がありました。
バス停の待合室は僕の家にはなかったので、バスを待つ人は僕の家の
お向かいにある家の縁側でバスを待っていたんです。
縁側がとても広くて、みんなそこに座って話をしていました。
僕も、当時は小学校の1年生くらい、登校時の集合場所はその縁側でした。
そこには、おじいちゃんとおばあちゃんが二人で住んでいたんです。
おじいちゃんは随分前に亡くなられました。
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幼いころの僕は、おぼくさんを食べるのが大好きでした。
自分の家のもそうですが、このおばあちゃんの家でもおぼくさんをもらっていました。
夜になると、毎日お経を読まれるので、時々おばあちゃんがお経を読んでいるのを
見ていた気がします。お菓子もたくさんもらいました。
今えてみると、他人に縁側に勝手に座られ、ワイワイ騒がれても、
何も言わないで、それを見て、時々まざって話していたり、ニコニコしながら
見ているおばあちゃんは本当に大きな心を持っていたと感じてしまいます。
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そんな縁側があるんです。今はおばあちゃんは住んでいません。
僕が高校の頃だと思いますが、一人暮らしでは心配だと、ご家族の
ところへ引っ越していかれました。
今日、娘がシャボン玉で遊びたいといったので、家の前で遊んでいました。
いつもの縁側に座って。
そして隣のおばさんに、聞いたんです。
おばあちゃんが昨夜亡くなられたと。
98歳だったそうです。
さみしい気持ちにもなりましたが、なんかうれしい気持ちにもなりました。
この話を聞いた時、僕も娘もおばあちゃんの縁側で座っていたんです。
偶然にも縁側で座っているときにこの話を聞けたのは、きっとおばあちゃんが
来てくれていたってことですよね。
昔は、おばあちゃんと多くの人が座っていた縁側は、今でも近所の人たちの
雑談会場です。
そして僕たち親子も使っています。
これからもずっと、この縁側があるかぎりここで近所の人たちと話をしていきたい。
子どもたちにもここにいたおばあちゃんの優しい話を伝えていきたいと僕は思いました。
心の根っこに、おばあちゃんの顔がしっかりとあります。