(関連記事)
Realm of the fantastic takes hold of credit insurance rates
By Paul J Davies
Published: October 24 2008
Recession and debt fears spur sell-off
By Anousha Sakoui, David Oakley and Paul J Davies
Published: October 24 2008
「10万ポンド(1,464万円)の車を買ったとして、5万ポンドの保証金を5年で払わなければならないような状況。」
デイビーズ氏は昨日のiTraxx Europe Crossoverのインデックス・レートについて、このように表現しています。最高値の800べーシス・ポイントは、1年で8%の保証、つまり5年間で40%の保証をするということになります。元金が1000万ポンドであれば、保証金は400万ポンドです。
個別の企業を見ると、どれだけ企業がお金を借りるのに大変な思いをしているかわかります。フランスのセメント会社、Lafarge社は1000万ポンド借りるのに1年で55万ポンド、5年で225万ポンドの保証金を支払わなければならない。モルガン・スタンレーは元金の20%を頭金として支払った上で、さらに年間0.5%の保証金を支払わなければならなかった。昨日、特にCDSのレートが跳ね上がったのが資源・エネルギー、新興国の関連株で、他にThyssen Krupp(ドイツ)、Repsol(スペイン)、Enel社(イタリア)が挙げられます。
Thyssen Krupp社のホームページを覗いてみました。事業内容をビデオでざっと把握すると、カナダのオイルサンドや中国のプロジェクトなどここ数年主役に躍り出たテーマが目白押しです。(このビデオ、とても面白いので是非見てみてください。ちょっとした「社会科見学」になります。)ところが、株価を見るとご覧の通りです。そして、1,000万ボンドの社債発行に対して必要な保証金は5年間で180万ポンドに跳ね上がりました。
では、なぜCDSがここまで跳ね上がっているのか?
デイビーズ氏は次のように解説しています。
①債権そのものの価格が下落し、リスクを回避できる投資対象がCDSくらいしかない。
②銀行が貸付を渋っているなかで、企業はCDSのレートを基準利回りにして借入れをせざるを得なくなった。
③これまで金融機関に集中していたデフォルト・リスクが今度は企業に及んだ。売上債権やサプライ・チェーン・ファイナンスで取っているリスクを回避するためにも利用される。
②については、ノキア社(フィンランド)がCDSの変動レートを基準に借入れをする方針を発表しており、今後同様のケースが増えると考えられています。景気が回復してくれば、CDSのレートは下がり、借入れ条件が改善することになりますが、不安定なバランスシートを抱えることになります。
また、破綻の危険性がでてきているのは、会社だけではありません。新興国の通貨価値が激減し、デフォルト・リスクが高まっています。社債だけはなく、国債の指標についてもsoverign CDSとしてネット上で公開されるそうです。それだけ、メジャーな投資対象になったということだと思います。
Realm of the fantastic takes hold of credit insurance rates
By Paul J Davies
Published: October 24 2008
Recession and debt fears spur sell-off
By Anousha Sakoui, David Oakley and Paul J Davies
Published: October 24 2008
「10万ポンド(1,464万円)の車を買ったとして、5万ポンドの保証金を5年で払わなければならないような状況。」
デイビーズ氏は昨日のiTraxx Europe Crossoverのインデックス・レートについて、このように表現しています。最高値の800べーシス・ポイントは、1年で8%の保証、つまり5年間で40%の保証をするということになります。元金が1000万ポンドであれば、保証金は400万ポンドです。
個別の企業を見ると、どれだけ企業がお金を借りるのに大変な思いをしているかわかります。フランスのセメント会社、Lafarge社は1000万ポンド借りるのに1年で55万ポンド、5年で225万ポンドの保証金を支払わなければならない。モルガン・スタンレーは元金の20%を頭金として支払った上で、さらに年間0.5%の保証金を支払わなければならなかった。昨日、特にCDSのレートが跳ね上がったのが資源・エネルギー、新興国の関連株で、他にThyssen Krupp(ドイツ)、Repsol(スペイン)、Enel社(イタリア)が挙げられます。
Thyssen Krupp社のホームページを覗いてみました。事業内容をビデオでざっと把握すると、カナダのオイルサンドや中国のプロジェクトなどここ数年主役に躍り出たテーマが目白押しです。(このビデオ、とても面白いので是非見てみてください。ちょっとした「社会科見学」になります。)ところが、株価を見るとご覧の通りです。そして、1,000万ボンドの社債発行に対して必要な保証金は5年間で180万ポンドに跳ね上がりました。
では、なぜCDSがここまで跳ね上がっているのか?
デイビーズ氏は次のように解説しています。
①債権そのものの価格が下落し、リスクを回避できる投資対象がCDSくらいしかない。
②銀行が貸付を渋っているなかで、企業はCDSのレートを基準利回りにして借入れをせざるを得なくなった。
③これまで金融機関に集中していたデフォルト・リスクが今度は企業に及んだ。売上債権やサプライ・チェーン・ファイナンスで取っているリスクを回避するためにも利用される。
②については、ノキア社(フィンランド)がCDSの変動レートを基準に借入れをする方針を発表しており、今後同様のケースが増えると考えられています。景気が回復してくれば、CDSのレートは下がり、借入れ条件が改善することになりますが、不安定なバランスシートを抱えることになります。
また、破綻の危険性がでてきているのは、会社だけではありません。新興国の通貨価値が激減し、デフォルト・リスクが高まっています。社債だけはなく、国債の指標についてもsoverign CDSとしてネット上で公開されるそうです。それだけ、メジャーな投資対象になったということだと思います。

