今日は、FT.COMのインタビュー記事(ビデオ)をご紹介したいと思います。
世界の三大経済新聞として、ニューヨークのウォール・ストリート・ジャーナル、英国シティのフィナンシャル・タイムズ(FT)、そして東京の日経新聞が挙げられますが、FTはその中でも特に国際色が強く、世界中のビジネス・パーソンが読み、そして投稿やインタビューで積極的に参加しているという特色があります。投稿欄には、日本やロシアなど各国首脳による記事もあり、ほぼ毎日世界の名だたる企業からエグゼクティブを招きインタビューをしています。(View from the Top, View from the Marketsなど)ラッキーなことに、このインタビューは、FTの購読者でなくても見ることができます。
今回は、英国の銀行救済策について、フィナンシャル・タイムズのエディター、ピーター・ラーセン氏の考えを聞く内容です。
OCT 13 2008 FT.COM
UK launches £37bn rescue plan
(FTを購読している方はこちらから)
(ビデオだけ見たい方はこちらから)
いかがでしたか? 今回は、イギリス人の英語ですが、FT.COMではアメリカ人やイギリス人などのネイティブ・イングリッシュだけではなく、インド人、ロシア人、フランス人、など、様々な国籍の方々が登場します。グローバル化したビジネス・シーンでは、ビジネスの相手もネイティブスピーカーとは限らず、FT.COMを日ごろからチェックしていれば、ヒアリング力がかなり鍛えられると思います!
それでは、ポイントだけまとめる事にします。
ポイント① 想定外の厳しい条件 FSAのストレス・テスト
市場からの多大なプレッシャーのもとで、英国政府と銀行が激しい交渉をおこなった末、今回の資本注入策が決定した。FSAが銀行に対して求める自己資本の額が、救済策が発表された先週頭に各銀行が想定していたよりも遥かに大きな額にのぼり、バークレーズ以外は政府の助けを得る以外に策がなかった。資本注入額は当初予定していたよりもだいぶ膨らんだ。
ポイント② 想定外に大きな政府負担額
今回注入されたのは4行で370億ポンド(約7兆円)。
政府は銀行再建ファンド(Bank Reconstruction Fund)を立ち上げ、各銀行から優先株と普通株を買い取ることになるが、既存の株主が同じ額で株式を買い戻すこともできる。しかし、今回の資本注入の条件として、各銀行がすべての優先株を政府から買い戻すまでは普通株の配当金を支払ってはいけないというルールがあり、投資家が株式を積極的に買いに出る可能性は低い。
ポイント③ 政府の本当の狙い
今回の救済策は全体の救済プランの第一歩にすぎず、本当の狙いはこれによって2500億ポンド規模の政府保証付き長期債を各銀行が発行できるようにし、市場に流動性を取り戻すことにある。効果が出るには数週間はかかるだろう。ディテールはさておき、今回の救済策は金融機関に信用を取り戻すうえで大きな前進となった。
今回の救済策がうまくいくかどうかは、LIBOR/OISスプレッドで評価されることになりそうです。サブプライム問題が2007年秋に表面化してから、この指標はうなぎ昇りになっています。8月10日時点の三ヶ月ユーロLIBOR/OISスプレッドは、190.125ベーシス・ポイントを記録し、信用収縮(リスク回避をする傾向)が極限まで達しています。(Reuters)
■ LIBOR/OISスプレッドとは?
LIBOR(London Interbank Offer Rate)とはロンドン銀行間の短期売り手レートのことを言います。ロンドンの主要銀からの報告をもとに毎日発表されるレートで金融機関が資金調達するときの金利の国際的な指標になっています。一方、OIS(Overnight Index Swap)は、満期(たとえば3ヶ月)まで予想される翌日物レートの平均で、LIBORから差し引くことで期待効果を取り除くことができます。両者のスプレッドはリスクプレミアムと解され、短期借り入れ市場で信用不安の度合いを示します。
世界の三大経済新聞として、ニューヨークのウォール・ストリート・ジャーナル、英国シティのフィナンシャル・タイムズ(FT)、そして東京の日経新聞が挙げられますが、FTはその中でも特に国際色が強く、世界中のビジネス・パーソンが読み、そして投稿やインタビューで積極的に参加しているという特色があります。投稿欄には、日本やロシアなど各国首脳による記事もあり、ほぼ毎日世界の名だたる企業からエグゼクティブを招きインタビューをしています。(View from the Top, View from the Marketsなど)ラッキーなことに、このインタビューは、FTの購読者でなくても見ることができます。
今回は、英国の銀行救済策について、フィナンシャル・タイムズのエディター、ピーター・ラーセン氏の考えを聞く内容です。
OCT 13 2008 FT.COM
UK launches £37bn rescue plan
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いかがでしたか? 今回は、イギリス人の英語ですが、FT.COMではアメリカ人やイギリス人などのネイティブ・イングリッシュだけではなく、インド人、ロシア人、フランス人、など、様々な国籍の方々が登場します。グローバル化したビジネス・シーンでは、ビジネスの相手もネイティブスピーカーとは限らず、FT.COMを日ごろからチェックしていれば、ヒアリング力がかなり鍛えられると思います!
それでは、ポイントだけまとめる事にします。
ポイント① 想定外の厳しい条件 FSAのストレス・テスト
市場からの多大なプレッシャーのもとで、英国政府と銀行が激しい交渉をおこなった末、今回の資本注入策が決定した。FSAが銀行に対して求める自己資本の額が、救済策が発表された先週頭に各銀行が想定していたよりも遥かに大きな額にのぼり、バークレーズ以外は政府の助けを得る以外に策がなかった。資本注入額は当初予定していたよりもだいぶ膨らんだ。
ポイント② 想定外に大きな政府負担額
今回注入されたのは4行で370億ポンド(約7兆円)。
政府は銀行再建ファンド(Bank Reconstruction Fund)を立ち上げ、各銀行から優先株と普通株を買い取ることになるが、既存の株主が同じ額で株式を買い戻すこともできる。しかし、今回の資本注入の条件として、各銀行がすべての優先株を政府から買い戻すまでは普通株の配当金を支払ってはいけないというルールがあり、投資家が株式を積極的に買いに出る可能性は低い。
ポイント③ 政府の本当の狙い
今回の救済策は全体の救済プランの第一歩にすぎず、本当の狙いはこれによって2500億ポンド規模の政府保証付き長期債を各銀行が発行できるようにし、市場に流動性を取り戻すことにある。効果が出るには数週間はかかるだろう。ディテールはさておき、今回の救済策は金融機関に信用を取り戻すうえで大きな前進となった。
今回の救済策がうまくいくかどうかは、LIBOR/OISスプレッドで評価されることになりそうです。サブプライム問題が2007年秋に表面化してから、この指標はうなぎ昇りになっています。8月10日時点の三ヶ月ユーロLIBOR/OISスプレッドは、190.125ベーシス・ポイントを記録し、信用収縮(リスク回避をする傾向)が極限まで達しています。(Reuters)
■ LIBOR/OISスプレッドとは?
LIBOR(London Interbank Offer Rate)とはロンドン銀行間の短期売り手レートのことを言います。ロンドンの主要銀からの報告をもとに毎日発表されるレートで金融機関が資金調達するときの金利の国際的な指標になっています。一方、OIS(Overnight Index Swap)は、満期(たとえば3ヶ月)まで予想される翌日物レートの平均で、LIBORから差し引くことで期待効果を取り除くことができます。両者のスプレッドはリスクプレミアムと解され、短期借り入れ市場で信用不安の度合いを示します。