「皆さんお疲れ様でした!」
「大したものはありませんが、気兼ねなく食べて飲んでください。」
高岡の一言で皆はケータリングの料理に向かって行った。
「池田さんどうでしたか?」高岡が聞く。
「いや、各社の違いを垣間見た気がします。また、その場で回答ができなかった質問もあり、システム化計画が完全ではなかったと思いました。」
「池田さん、それは限られた時間で作成したものであり、完全ではないのは仕方がないですよ。」「質問内容を聞いていましたが、あまり本質を突いたものはなかったと思います。」
森山がフォローした。
30分ほど経った後、高岡はメンバーに聞いた。
「皆さん簡単で良いのですが、各社の印象を教えてください。」
メンバーの率直な意見をまとめると以下のようになる。
A社:パッケージソフトの機能に業務を合わせることが前提、どうしても会社独自の機能を使いたい場合は、アドオンで対応。(パッケージ機能は修正せず、パッケージ外の機能を開発しパッケージとの連携を図る)
高級既製服を選ぶ感覚、似合うものが有れば・・・。
ダイエットが必要?
B社:アプリケーションシステムだけではなくハード、アウトソーシングにも対応
そのためか約10名が出席、システム要件に関する質問はほとんどなかった。
名刺交換だけでも時間がかかってしまった・・・。
C社:B社と同様、但し生産管理関係についてはB社より詳しそうである。
横浜・埼玉工場での共通する生産管理の方法について質問あり。
D社 :質問はアプリケーションシステムに関するものが大半、生産管理については詳しそうである。受注生産品の構成品として見込生産品を使用する点について細かい質問をしてきた。
E社:事前に当社のシステム要件とE社のパッケージとのギャップを整理してきており、質問も具体的だった。
しかし、すべての会社から「原価計算」、「利益管
理」についての質問は出なかった。
その後、メンバーはフランクに語り合った。
各社がどのような提案を出してくるか・・・皆期
待と不安で胸が一杯のようだった。
各社のプレゼンテーションは2週間後に一社2時間の持
ち時間で実施される。
この物語はフィクションであり登場する企業・人物は架空のものです。
第13章② 完 高石 貢(著)
(文字数の制限により本章は2回に分けています。)
第14章 -誰に頼んだら(3)- 6月6日頃 アップの予定です。