第一回のプロジェクトミーティングで提案を受けるベンダーを5社に絞りこんだ。現行システムの会計パッケージ会社と生産管理パッケージ会社については、別途打合せをする予定である。

5社に提案を求めることとRFPの内容について社長・役員・関連部長から構成されるステアリングコミッティで承認を受けた。その5社は以下のとおりである。



 

 A社:グローバルに展開するパッケージベンダー

大手企業への導入実績多数

原則として個別企業のためのカタマイズ

    には対応しない


 B社:国内大手システムインテグレーター
    基幹業務に関するパッケージを提供
個別企業用にカスタマイズを行う

中堅以上の企業への導入実績多数

    ハードウェアの製造販売、データセ

ターの運営も実施


 C社:国内大手システムインテグレーター

B社と同様のサービスを展開




 D :国内大手システムインテグレーター

ハードウェアの製造、データセンターのサービ

スなし

業種別・業態別テンプレートを多数持つ


 E社:生産管理に特化した中堅ソフトウェアハウス

パッケージの個別カスタマイズに対応



 A社~D社までは森山の推奨を受け入れたものであり、E

社はプロジェクトメンバーがインターネットで探した企

である。

今回はパターンの異なる企業を候補としてとりあげ比較

ことにより最適な委託先を選定しようとの方針であ

る。


 場合によっては候補を追加して2次選考を行うことも

視野に入れている


 システム説明会は、ゴールデンウィーク明けに予定し

ている。当然、守秘義務の覚書を取り交わして貰うこと

を前提に、システム説明資料、RFPを各ベンダーに送付

してある。


 システム説明会の実施方法として「全社同時に実施」

と「個別企業ごとに実施」に大別されるが、池田達は

後者の方法を選んだ。効率的には全社の方法が優れるが

システム説明会での質疑応答も評価の対象とするため

敢えて「個別説明会」を選んだ。


 システム説明会の時間は各社70分(質疑を含む)、6社を1日で終えた。

 説明はほとんど池田が実施し田部・河合等がそれをサポートした。説明会が終わった後、高岡がプロジェクトメンバーの慰労会を社内で開いてくれた。



 池田は、疲れ切っていたが気持ちは充実していた。

 この物語はフィクションであり登場する企業・人物は架空のものです。



13章① 完  高石 貢(著) ⇒ 13章②に続く

(文字数の制限により本章は2回に分けています。)