神童は魔神に対しての疑念を持ち始めていた。それ以上に信じる事が出来ずに居る自分にも苛立ちを感じていた。
「 ここは一旦戻りましょうか。このまま居ても何も解決しませんし・・・・。」
神羅8人衆のリーダーが魔神達に問いかける。すぐさま魔神は無言のままでリミッターを外していた。勢いよく湧き上がる力。だが先程まで感じていた感じとは違う事に魔神自身感じ取っていた。明らかに以前よりも力の高揚感が上がっていた。それは神童も感じ取っていた。それだけに苛立ちがさらに湧き上がっていた。
「 それでは、行きます・・・・・・。」
一瞬にして次元を超えようとしていた。今居た次元には、まだ魔神達にも気づかれずにいた者達が居た。
『 魔王様も勝手なものですね・・・・・。もう少し私達を信じてもらえないのでしょうかね。』
『 仕方あるまい。先の戦いで思う結果が得られなかったのだから。』
『 それでも私達が動けば今度は前回の様にはならなかったはず・・・・・。』
『 それはあくまで仮定の事。実際どうなっていたでしょうかね?先の戦いとは戦いの次元が上がっていましたし。』
『 あの程度なら今の私達でも十分対処できますわ。』
その場に居合わせたのは以前ベヒモットとの戦いの際に現れた数名の悪魔達だった。
『 今度は私達からお誘いたしましょう。さあ私達も一旦魔界に戻るとしましょう。』
数名の悪魔達は壊れかけた次元を後にした。静まり返った空間になっていた。至る所には戦いの爪跡だけを残していた。
次元を超えて戻った魔神達。リーダーが言う。
「 今回は仕方なくお渡ししましたが。鍵を返して下さいね。まだまだどうなるか分かりませんから。持たせる訳にはいきませんのでね。」
2人はすんなりと鍵を渡した。付け加えるように神童が言う。
「 俺はまだまだ強く成れるのか?今のままだったら駄目だ。今度魔王と戦う時にはもっと強くなってないと・・・・・・。正直今のままじゃ勝てない。アイツは俺と戦っていても遊んでいやがった。本気のアイツと戦って勝ちたいんだ!」
「 ・・・・・・・。」
魔神はそれを黙って聞いていた。その問いに答えるようにリーダーは言う。
「 貴方達だけの力だけに頼っているように聞こえますね。・・・・自惚れるのはいい加減にしなさい!!貴方だけで何でも解決できると思っているようですが、そんな甘いものじゃないんです。」
「 じゃあ、どうしろって言うんだ!何とかできるのかよあんたに!」
「 神童!口の利き方に気を付けなさい。この方は・・・・。」
「 関係無えよ!実際戦ったのは俺だったんだし。あんたはただ見てるだけだったじゃないか。そんな奴に偉そうな事言われたかねえよ。」
「 ・・・・・そうですね、貴方は口で言うよりも、実際の事しか信じないのですから。ならば貴方が分かるようにしてあげましょう。着いて来なさい。」
2人はそのままリーダーに着いて行く事になった。まだまだ何も知らない神童。内情をよく知る魔神。それに対しても神童は苛立ちを持っていた。なんで魔神ばっかりと。