「 何をそこでこそこそとしてるんですか!?由紀!お前は
今から本番だろう。さっきから抜けてるぞ。ちゃんと準備
するんだ。」
「 ・・・・・は~い。」
由紀は女性記者から渋々といった態度で離れていった。
「 失礼ですが、何処の記者さんですか?困りますね。本番
前に気を乱さないで下さい。それに、こんな取材はルール
違反ですよ。今後このような取材をするようでしたら、抗
議しますので。」
小畑さんは一方的に言い放ってその場を去っていった。
「 ・・・・・こんな事では諦めないわよ。絶対スクープに
してやるんだから。」
まるっきり諦めていない様子だった。そんな光景を遠くで観
察している者がいた。
「 まだまだ甘いわね。あんな取材方法じゃ、スクープには
つながらないわよ。ホントまだまだね。」
それは久々の登場になる内野麻衣だった。内野は本職の記者
に真似出来ない位のバイタリティーを持ち合わせていた。
「 ・・・・・まあ、どんな情報を持ってるのかしらね?
私に勝るスクープは難しいと思いますけど。」
内野は自信満々で女性記者を眺めていた。
「 こんなとこでぼやぼやしてられないわ。たかしの事は私
が専属なんだからね。他の人になんか渡せないわよ。急が
なくっちゃ。」
内野は急いでその場を後にして行った。