小畑さんは必死に玲子さんを追いかけていた。そして。

「 待ちなさい!玲子。」

「 ・・・・・。」

小畑さんは玲子さんに追いつき右手を取る。

「 どうしたんだ玲子?おかしいぞ。」

「 ・・・・・小畑さん。どうしよう。」

玲子さんはボロボロに泣いていた。そんな様子に小畑さんも

驚きながらも、そっと両手を握って玲子さんを落ち着かせよ

うとしていた。

「 どうしようって・・・・。本当にどうしたんだ。さっき

 までの玲子じゃないじゃないか。」

「 ・・・・・分かんない。分かんないの。もうどうしてい

 いのか。たかしに会うとギュッと胸が締め付けられるの。

 それがどうしても苦しくて苦しくて。たかしの前に居られ

 なかったの。ねえ、小畑さんどうしたらいいの?私。」

それは恋にどっぷりと落ちている乙女の表情をした玲子さん

だった。そんな様子を見た小畑さんは。

「 玲子。辛いだろうが、お前は女優だろ?こんな事位で逃

 げるんじゃない。それに、神崎が好きなのは分かった。こ

 ればかりは私にはどうしてやれる事も無い。私が決める事

 でもないだろ?もう分かってるんだろ?玲子は玲子なりに

 素直になりなさい。私は反対はしないから。それに、由紀

 も誰もが神崎の事、好きになるんだな。なにか不思議な力

 を感じる奴だ。まだ会ってそんなにも日が経ってないのに

 もの凄く人を引き付ける。不思議な奴だ。」

そんな言葉に玲子さんは泣きながら小畑さんの胸を借りてい

た。




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