2人の任務は今回は成功とは言えなかった。神童の任務、魔神の任務、それぞれが今回は空回りの状態だった。完全に任務を遂行するどころか、悪魔達には逃げられてしまったし、リミッター解除まで追い込まれてしまっていた事。今までの任務の中では無かった事だ。

「 ・・・・おい、魔神。報告どうするんだよ?」

「 報告ですか・・・・・。ちゃんとしますよ。悪魔達に逃げられた事。」

「 マジかよ。そんなの報告したら、俺達の評価が下がるだろ。」

「 何言ってるんですか。報告は真実を伝える事ですよ。評価がどうとか・・・・。貴方はそんな事しか考えてないんですか?任務に失敗した事は本当の事です。私は真実しか報告しません。」

「 いいのかよ?俺達今まで失敗の報告した事なんて無かったのに。」

「 いいんです!この事を次に活かせるよう頑張るだけです。」

「 ・・・・・そうですか。勝手にしろ。」

「 貴方に言われる筋合いは無いです。それに、私は貴方の上官ですから。くれぐれもお忘れないようにしてください。」

「 ・・・・・・・・・。」

神童はそのまま黙ったまま。魔神もその後は黙ったまま。お互いが沈黙の状態で帰路に立っていた。

報告は帰宅後に魔神によって行われた。神童はその事が許せないで居た。それは魔神に対してではなく自分の任務失敗に対してだった。自分の力の過信。今までの悪魔達とは全く力の次元が違っていた事に自分が出せる力を出し切れて居なかった事。

「 神童?どうしました。報告は済ませましたよ。」

「 知ってるよ・・・・・。俺の事はほっとけよ。」

「 ええ、放っておきますよ。私も貴方に構ってる時間はありませんから。」

「 ・・・・そうですか?それはそれは、嬉しい事言ってくれますね。」

「 どうぞご自由になさってください。私もする事が山ほど有りますから。」

「 ハイハイ、自由にさせて頂きますよ。・・・・・それよりも、気になってるんだが。魔神、お前の力ってどうなってるんだ?」

「 ・・・・・。貴方に話す事ではないです。失礼します。」

「 おい、待てよ!逃げるのかよ。」

「 ・・・・・・・。」

魔神はそのまま神童から離れて行った。それに対して神童は苛立ちを見せていた。




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