怯えるグリエルが告げる。

「 調子に乗ってしまった、すまん・・・・。この場は離れる。」

明らかに同等と思えた関係が、ここで少し違う事に気づく。この中にも既に序列が出来ているようだ。グリエルは先人を切っているだけに、この中では力関係では一番下になるのだろう。仲間として動く希少な悪魔の仲でもやはり序列は守られているのだろう。力の差はすなわち自分の危険度になる。強いものに逆らう事は自分の寿命を削る事になるからだ。

「 意外と物分りは早かったな、グリエル。さあ、お前達のいい場所を言いなさい。私達はそこまで行って差し上げますよ。」

先程までのやり取りを黙って見ていた神童が言う。

「 なに勝手に進めてるんだ!?俺はここでも構わない。お前にここを破壊させない。あっと言う間に片付けてやるよ。」

その言動に悪魔が吼えた。

「 思い上がるな!!私達が下手に出ているのが分からないのか?そこまでお前はバカなのか?」

神童はその言葉にムカついていた。

「 誰がバカだって?俺がお前達より弱いってか?ほ~、言ってくれるじゃね~か。頭来た!ここでもう力解放してやる。ちまちま闘うのは元々性に合わないんだ。」

そのやり取りに魔神が割って入る。そして、思わぬ行動に出た。神童に平手打ちをしたのだった。

「 何を貴方は言ってるんですか・・・・。そんな事したらせっかく守ったこの場所が無くなるでしょう!バカって言われても仕方ない。私もそう思いますよ。」

その行動に神童も吼える。

「 なにしやがる!俺をぶちやがった。お前な・・・・。」

「 まだ口答えするんですか、貴方は!!止めろって言ってるんだ・・・・・。」

明らかに今までの魔神とは違っていた。魔神自信もリミッターで自分自身の力の制御をしていた。その制御は神童よりも厳重に管理されていた。神童の管理を任されている魔神。魔神を管理下に置くエージェントの特殊機関。魔神の制御は自分の意思では外す事の出来ない特殊なものだった。それだけにリミターの解除されない魔神は、力の解放が出来ない分普通のエージェントと同等の力しか発揮できない。それだけにこの状態はホントのところ、まともに戦えるのは神童しか居ないかった。だが、この度見せた魔神のオーラは尋常ではなかった。明らかにリミッターが無い状態を感じさせる程の威圧感。神童も悪魔達でさえも驚く程のオーラが発せられていた。



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