神童とグリエルの闘いが続く中で、他の悪魔達は傍観を決め込んでリラックスしたまま動く事は無かった。徐々にではあるが、グリエルの本気度は確かに上がって来ていた。防戦一方に転じてきたグリエルだったが、当初よりは攻撃をいなし始めていた。
「 ほ~う。お前達悪魔は、本気をなかなか出さないんだな。まあ、言ってる俺も直ぐに本気になれてないけどな。」
「 そうですね・・・・。私達が本気を出してしまうと寿命に影響してしまいますからね。それに地表にも影響を残してしまって、景観が壊れてしまって残念に思ってしまうんですよ。」
「 意外だな。これだけ人間界に来ているのに景観を気にするのか?」
「 そうですよ。人間に危害を加える事は私達の娯楽ですが、景観に手を加えるの私達の本意では有りませんからね。まあ、その景観を壊す人間の気が知れませんがね。」
「 ・・・・そうなのか。意外な本音を聞けたな。だが、人間に手を出すのは許して置けないんでね。」
「 それは残念。私達の娯楽を取り上げるのは無理ですよ。なんせ悪魔界は娯楽がありませんからね。」
グリエルと神童は攻撃を交わしながらも、お互いの心情を探っていた。
「 どうも私は貴方に喋りすぎたようです・・・・・。私達悪魔の寿命は長い。少し位なら減っても変わりは余りありませんからね。景観を気に出来る程の相手では無いみたいですから。」
「 やっと本気がみれるって事だな・・・・。」
お互いの距離が大きく取られる。グリエルも体制を切り替える準備に入る。神童も今まで以上に集中を高めていた。そんな所に魔神が駆けつけて神童に告げる。
「 神童!直ぐに止めなさい。ここで本気を出させてはいけません。」
「 無理だ・・・・。もう集中が完了する。」
「 なら、場所を移りなさい!これは命令です。ここで闘うのは許しません。」
「 だから無理だって、言ってるんだよ!グリエルも完了まじかだからな、動けない。」
魔神が神童に告げている途中に、1人の悪魔が割り込む。
「 ・・・・・そうだな。ここで闘わせるのは止めさせよう。」
意外にも魔神が言った事に反応を見せていた事に、神童も魔神自信も驚きを見せていた。
「 なぜお前が邪魔をする・・・・。これは私の闘いだ。邪魔をするな!!」
「 ・・・・ふん、お前の闘いに邪魔はしていない。ここでは闘うなと言ってるんだ。」
「 もう直ぐ完了だ・・・・。お前には関係ないだろ!そこをどけ。」
そう言ってグリエルの完了を迎えるところで、その悪魔がグリエルの首に手をやった。
「 いい加減にしろ。私が言ってるのだ。聞けれないと言うのか?」
途端に今まで以上に妖気の上がったグリエルが一瞬にして怯えていた。