身構えた状態でベヒモットの代わりに現れた者達を見つめる。その中の1人、神童の前に立った者が静かに語りかける。
「 お初にお目にかかります。この度は私どもがベヒモット様に代わってお相手させて頂きます。見てのとおり私達は複数居ます。貴方に対して多対一とは卑怯と思われてしまいますので、仲間をお呼びになられてはと進言させて頂きます。」
その言葉に神童が答える。かなり不機嫌になっていた神童ではあったが、リミットを外してからの雰囲気は、普段とは違っていただけに穏やかに答える。
「 それは親切にどうも。だが、俺は1人でも十分だ。これは強がりで言ってるんじゃない。逆にお前達の方こそ、一対一って事はないだろ?いいぜ、多対一。結構、結構。それ位で無いと。」
かなり強がりを言っているように取れえら得られた様子だった。立ち構えた者は苛立ちを見せていた。
「 貴方も私達を弱いと判断されていませんか?そんな態度はいつまでも続きませんよ。ベヒモット様よりも弱いと思われてちょっと侵害ですね。」
神童はさらに挑発をする。態度は以前よりも大きかった。
「 そうだな、お前達なら。リミットを外すまでも無いかな?御託はもう聞き飽きた。ささっと掛かって来いよ。それともやっぱり俺が怖くて手が出ないか?」
その言葉にその者は切れていた。ただならぬ量の妖気が漂ってきていた。
「 後悔しますよ・・・・。私達はあるお方から使わされています。まあこの世界で言うなら親衛隊と言ったとこですかね?力はベヒモット以上と自負してますよ。それでもまだ強がりを言いますか?」
「 ほう?そうかい・・・・。じゃ、遠慮はいらないって事だな。そろそろ行こうか。」
今までの妖気とはまったく違う洗練されたモノに変わっていた。それを感知した神童も流石にこれは簡単にはいかないと判断した。その様子をただならぬ妖気を感じ取った魔神が連絡する。
「 神童!待ちなさい。今そちらに向かっています。まだ戦いに入ってはいけません。」
「 うるせいよ!お前、指図しないんじゃなかったか?」
「 何を言ってるんですか!?それは一対一の場合です。いまそんな状態ではないでしょう!だから、私が着くまで待ちなさいと言ってるんです。」
「 そんなの待ってる連中かよ。これだけ馬鹿にしてやったんだ、待つわけね~よ。」
そのやり取りにその者は落ち着きを払って告げる。
「 いいですよ。元々仲間を呼んではと言ったのはこちらですから。私達をその辺の三下と思わないで下さい。私達は選ばれた者なのですから。」
落ち着きを取り戻して、その場にいつの間にか椅子を用意して座っていた。