僕は玲子さんと別れて、別の場所へと向かおうとしていた。
前田さんと合流して告げられる。
「 神崎君、大変な事になってるの。ここからなかなか出ら
れそうにないわ。」
「 出られないって?どうしてです。」
「 あなたの会見と、あの映像を見た人達が続々とこの会場
の外に集まってるらしいの。」
「 え、そんな事になってるんですか。どうするんです?」
「 どうするって言ってもね・・・・。どうしよう。」
そんな折、玲子さんが戻ってきて僕を誘導する。
「 たかし、こんな事もあろうかとこの会場を選んだようよ。
小畑さんが屋上に来いって言ってるわ。」
「 屋上?どうして?ここから出るのになぜ?」
「 いいから、行きましょう。前田さんも準備して下さい。
先にたかしと行ってますので。」
「 分かったわ。じゃ、直ぐに用意して向かうわ。」
僕は玲子さんとエレベーターを使って向かおうとしていた。
ところが先回りされた記者達がホールで待機していた。
「 これじゃ、向こうまで行けないわね。仕方ないけど、階
段で向かいましょう。」
「 階段ですか?屋上までって・・・・かなりないです?」
「 仕方ないわよ。エレベーターを使いたいけど、無理っぽ
いし。」
僕と玲子さんは仕方なく場所を変えて、階段から屋上を目指
す事になった。