フラッシュの洪水のようだった。鳴り止まぬフラッシュの
音。そんな中で僕はマイクの前に立ち、一声を発した。
「 お集まりの皆さん、先程紹介になりました神崎たかし
です。よろしくお願いします。」
その出で立ちは凛とした気持ちを自分に与えてくれていた。
なぜそう感じたのかは僕自身が不思議に感じる程だった。
僕は普段どうりにメガネをかけて登場をしていた。すると
その姿を指摘する記者がいた。
「 神崎君、映像ではメガネをかけて居なかったですが、
普段は目が悪いんですかね?」
僕はすぐさま返答をする。
「 僕は目は悪くありません。普通にすればよい方ですか
ね。」
その返答にすぐさま質問が返ってくる。
「 それではそれはファッションでされてるんですかね?
だったら、メガネを取ったところを撮りたいので、外し
てもらえないですかね?」
僕はなにも躊躇することなくメガネを外した。
その外したメガネの素顔をさらに強烈なフラッシュが僕を
捉えていた。周りにはざわめきとテレビカメラの赤いラン
プが見えていた。
「 これでいいですかね・・・・。」
僕は自分の中にちょっとした新たな気持ちがある事に気づ
いた。