意外な人物からの言葉だった。
「 神崎君、まずは君が思ったように言葉にしてみなさい。
それからギュッと抱きしめてあげなさい。」
その言葉を投げかけてくれたのは小畑さんだった。ホント
に意外な言葉で僕は呆然としていたし、周りの人もさらに
驚いていた。まさか小畑さんからこんな言葉が発せられる
とは思っていなかったから。
「 なにしてるんだ。このままだと撮影に支障がでるだろ
う。早く済ませなさい。」
「 え、なにをどうすれば・・・・。」
みんなの前でどうしたらいいのか。そんな折、冴島さんか
らの助言が聞こえる。
「 撮影の事なんか考えるな。まずは女の子を優しく抱き
しめて、そっと耳元で囁けばいいんだ。今のお前ならで
きるだろ?さあ、実践してみろ。」
周りから囃し立てられる。ホントにこれでいいのか?僕は
不安に駆られながらも、言われたとおりに進めようとした。
その様子を見ていた玲子さん、そして意外なところで遠藤
さんと前田さんから声がかかった。
「 ダメ!!そんなことしちゃ・・・・。私だって・・・。」
「 そうよ、神崎君。今はそんな事してる時じゃないでしょ。
突き放しなさい。それに由紀さんももっと我慢しなさい!
私だって神崎君と・・・・。」
「 神崎君ダメよ、こんな所で。やるならもっとみんなが見
てないところでしなさい。」
女性から出る言葉は複雑だった。一番驚いたのはその中でも
遠藤さんの言葉だった。