僕は由紀の手を取り引き寄せて、由紀の体をギュッと抱き
しめていた。その行動に由紀は初め抵抗していた。
「 放して!こんな事したって・・・・由紀は。」
僕は言葉無いまま、由紀の体を抱きしめたままだった。
抗っていた由紀も暫らくすると落ち着いてきた。
「 たかしはどうしたいの?もう他に好きな子ができたん
でしょ?由紀の事なんてもう・・・・、あっ・・・・。」
僕は涙を浮かべながら由紀を直視した。
「 ごめんな由紀。心配させてしまって。悲しませるつも
りはないんだ。僕の話聞いてくれるかな?」
僕は自身思っても無い行動が続いていたし、言葉が発せら
れていた。
「 今更なに?言い訳を聞けって言うの?」
「 言い訳?・・・・そうだね、言い訳に聞こえちゃうか。
でも、俺の言葉を信じてほしい。俺の気持ちはまだ誰に
も決まってないよ。だから、そんなに悲しまないで。」
「 ・・・・たかし、ものすごっくキザな台詞。それに、
たかしの目を見たら・・・・・。」
由紀は照れた顔つきに変わっていた。それに僕自身でも、
どうしてこんな言葉を言ってるのか驚いていた。
「 たかしが信じろって言うなら・・・・、証拠を見せて!
そうしないと信じられない。」
「 由紀はどうしたら信じてくれるの。俺になにができる?」
由紀はゆっくり僕の両腕に手を当てって僕の顔を直視した。